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“角塩”1万3000個で赤穂城描く

 2010年08月23日 
塩キューブでモザイク画を作ったサマーキャンプ
 塩がテーマのオリエンテーリングを楽しみながら友情を育む「サマーソルト2010〜塩(えん)むすびキャンプ」が22日まで御崎の野外活動センターなどで行われた。市内小学4〜6年生35人が参加。色付きの塩キューブ約1万3000個を並べ、赤穂城のモザイク画(縦1・2メートル、横2・4メートル)を共同制作し、1泊2日の日程を終えた。
 モザイク画は「キャンプの思い出を形に残そう」とスタッフを含む総勢約60人が約3時間かけて仕上げた。
 約1センチ角のサイコロ状塩キューブは「赤穂化成」の協力で白、黒、赤など計6色を用意。設計図通りにボンドでパネルに貼り付け、大手門と隅やぐらを描いた。「塩のまち・播州赤穂」のタイトルは「塩」の文字だけ赤色キューブでアクセントをつけた。
 キャンプは赤穂青年会議所(JC・横山淳平理事長)が主催した。初日は赤穂海浜公園からセンターまで約3・5キロのオリエンテーリングを実施。塩にまつわるクイズ、味覚を頼りに産地や製法を当てる「利き塩」などで知識や興味を深めた。夕食の飯ごうすいさんは卵白を混ぜた塩でタイを包み焼く「塩窯焼き」を調理し、2日目の昼食は塩ラーメンと、とことん塩にこだわった。
 海浜公園では土鍋でかん水を煮詰める塩作り体験、復元された入浜式塩田の見学も。約60リットルの海水を天秤棒で担ぎ運び、真夏や真冬でも素足で砂の上を歩いたという当時の工程を聞き、塩作りの過酷さに思いをはせた。
 片浜町の山本桃華さん(12)は大きな柄杓で海水を振りまき、万鍬をかける作業を体験。「今まで写真でしか見たことがなかったけれど、その大変さが少しわかりました」。
 キャンプを企画したJC・みらい開発委員長の山口一郎さん(33)は「塩は赤穂の歴史、産業と切っても切れないもの。今回の経験が郷土への愛着につながれば」と話していた。
 共同制作したモザイク画は赤穂市文化会館のロビーに展示。11月初旬以降はプラット赤穂に常設される。
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掲載紙面(PDF):
2010年8月28日(1909号) 3面 (10,305,772byte)
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