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西国街道の説明板設置

 2010年10月14日 
西国街道の歴史、由来を記した説明板
 失われつつある旧街道の記録を形に残そうと、西有年の大山峠上り口に「西国街道」の歴史をまとめた説明板がこのほど建てられた。設置した有年地区まちづくり推進協議会(本田勝一会長)が10月19日(火)午前9時から披露セレモニーを行う。
 同協議会によると、西国街道の歴史は13世紀にさかのぼる。「文永の役」(1274年)の際、元の来襲を九州から鎌倉幕府へ伝えるのに10日ほどを要した反省から整備が行われ、近隣では正条(たつの市)から梨ケ原(上郡町)までの区間を開いた。「筑紫大路」と呼ばれ、7年後の「弘安の役」(1281年)では伝達にかかった日数が6日間に短縮。江戸時代に参勤交代の大名行列も通るなど、明治に入って主要道路が鯰峠(現在の国道2号)に移るまで、多くの往来を刻んだ。
 現在は林道としての役割を残すのみで、当時のにぎわいは見る影もなくなった。説明板は「宿場町として栄えた有年の歴史遺産を後世に伝えたい」と設置。高さ約2・5メートル、横約1・8メートルのスチール製で、地区独自の事業を市が補助する「地区まちづくりビジョン支援事業」を活用した。
 本田会長は「これを機に、現在は道が途絶えている市境以西についても復活できるように関係機関にはたらきかけたい」と話している。
 セレモニーは午前9時から説明板が設置された坂折池のほとりで開催。ヤブツバキの植樹、新米おにぎりのサービスで祝う。雨天中止。
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掲載紙面(PDF):
2010年11月20日(1920号) 3面 (10,699,947byte)
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