松岡秀夫の業績たどる特別展
2010年11月06日
特別展で展示されている三角縁神獣鏡
「西野山3号墳と上郡町の古墳〜松岡秀夫とその業績〜」
松岡氏は本業の眼科医のかたわら、郷土史家としても精力的に活動した。西野山古墳の発掘調査には昭和24年の1号墳から関わり、2年後に3号墳で三角縁神獣鏡を発見。当時大きな話題を呼んだ。同46年には宅地開発が計画された高田台で後に千種川流域で最大最古級の前方後円墳と判明する中山13号墳の存在を突き止め、保存運動にも尽力した。
自費で創設した「有年考古館」で貴重な文化財を無料公開し、地域住民の信望も厚かった。81歳で没するまで赤穂、上郡を中心に数多くの発掘調査と文化財保存に携わり、昭和50年に勲五等瑞宝章を受章。
特別展では同館所蔵の鉄剣、玉類のほか個人蔵の貴重な文化財も合わせて陳列。同氏の呼びかけで4000筆を超える署名が集まった中山古墳群の保存嘆願書も展示している。
国からの出土遺物の提出命令にも、「地元にあってこそ生きた歴史教育」との信念で断固拒否したという逸話も。現有年考古館長の長男・秀樹氏(71)=高校講師、姫路市八代本町=は「『発掘調査ができるのは地元の協力があってこそ。感謝せなあかん』とよく口にしていました。展示を通して亡き父の思いを感じてもらえれば」と話している。
11月28日(日)まで2階特別展示室で午前9時〜午後5時。月曜休館。無料。Tel52・3737。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2010年11月6日(1918号) 4面 (9,328,970byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
文集「かぼちゃ畑」で秋田泰治特集 [ 文化・歴史 ] 2011年12月03日三木友子「かな書展」 [ 文化・歴史 ] 2011年12月02日堀部安兵衛を軸に忠臣蔵版画展 [ 文化・歴史 ] 2011年11月30日城郭テーマのシリーズ講演会が開幕 [ 文化・歴史 ] 2011年11月27日忠臣蔵検定に過去最多130人 [ 文化・歴史 ] 2011年11月27日赤穂の文化財が一堂の特別展 [ 文化・歴史 ] 2011年11月25日日本美術史の権威が語る赤穂の宝物・絵画 [ 文化・歴史 ] 2011年11月25日花岳寺で冬季仏教セミナー [ 文化・歴史 ] 2011年11月21日吹奏楽と合唱のコラボ演奏会 “濱鋤き唄”継承に「ともしびの賞」 [ 文化・歴史 ] 2011年11月18日リンドウ、アケビなど秋の山野草展 [ 文化・歴史 ] 2011年11月18日市役所地下で高齢者作品展 [ 文化・歴史 ] 2011年11月17日赤穂緞通の特徴、専門家が講演 [ 文化・歴史 ] 2011年11月17日市立幼稚園の年長児絵画展 城郭をテーマにシリーズ講演会 [ 文化・歴史 ] 2011年11月16日
コメント
0 0
投稿:ヴァルキリープロファイル 2010年11月08日コメントを書く