塩屋向地区に「防災まちづくり」表彰
2011年01月22日
「防災まちづくり大賞」の表彰を受けた塩屋向自治会自衛防災隊の活動一場面
塩屋向自治会自衛防災隊は前身の「自衛消防隊」を改名し、平成18年に発足。「自助・共助を目指した防災まちづくり」をスローガンとし、組ごとに救出救護、避難誘導、情報伝達など5班を置く。
ゲーム形式の災害訓練や水難救助の専門家を招いた学習会などで住民の防災意識を向上。大人だけでなく中学生も交えた防災委員会で訓練と検証を積み重ねながら災害に備える。各班の役職、所属は勤務地や生活スタイルなどを考慮。「単に人を当てはめるのではなく、万一の際に実際に機能する組織」を目指している。
こうした取り組みが功を奏し、ここ数年の防災訓練には200人近い住民が参加。“災害弱者”と言われがちな高齢者や中学生からも「自分たちにも出来ることがあるはず」と役割を求める声が上がるようになったという。今後は平日の災害発生を想定したシミュレーションなど、よりきめ細かい訓練も実施する予定だ。
昨年11月には「優秀自主防災組織」として兵庫県知事表彰も受けた。防災隊長の木村音彦・向自治会長(76)は「地区内の若い世代が積極的に活動してくれた結果。これからも意識向上に努めたい」と受賞を喜ぶとともに活動の充実を目指している。
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掲載紙面(PDF):
2011年1月22日(1929号) 1面 (8,189,612byte)
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