巧妙化する詐欺の手口を学生が寸劇
2011年02月14日
巧妙な詐欺の手口を演じた関西福祉大演劇部の寸劇
地域で高齢者の見守り活動に従事している民生委員に犯行手口を知ってもらうことで防犯啓発に役立てるねらい。3年前にも高齢者向けの寸劇を披露した実績のある同部が警察の依頼を受けて脚本を書いた。
警察官になりすました男が独居老人からクレジットカードをだまし取り、暗証番号を聞き出す筋書き。部員7人が犯人と被害者に扮し、「あなたは詐欺被害に遭っている。捜査のために警官を向かわせるのでカードを渡して」などと言葉巧みに嘘をつく犯行の一部始終を演じてみせた。
警察のまとめでは、昨年1年間に全国で発生した「オレオレ詐欺」は6637件で被害額は82億円超。手口がどんどん巧妙になり、警察官をかたるケースも少なくない。赤穂署管内でも金銭被害はなかったものの、一人暮らし老人が通帳をだまし取られるケースがあった。
研修会には民生委員約100人が参加。周世の谷内繁子さん(64)は「劇で見た詐欺の方法は初めて知った。より一層注意するようにお年寄りへ知らせます」と話していた。
同署は「警官が訪問してキャッシュカードなどを要求することは絶対にない。不審なことがあれば、すぐに110番を」と呼びかけている。
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掲載紙面(PDF):
2011年3月5日(1935号) 4面 (11,161,843byte)
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