赤穂から宮城へ炊き出し支援隊
2011年04月09日
避難所で炊き出しを行うボランティアメンバー=WKD提供
救援ボランティアを行ったのは、目坂の山本泰輝さん(48)が事務局を務める社会貢献団体「ワールド・キッズ・ドリーム」(WKD)。「阪神・淡路大震災のときに兵庫が受けた恩をお返ししたい」と会員から強い志願があり、スポーツ、文化の分野で幅広い人脈を持つ山本さんが受け入れ先を照会。Jリーグ・京都サンガ元監督の加藤久氏を通じてSOSがあった宮城県へ向かった。
活動に際しては、同団体の会員企業を中心に無償のバックアップが集まった。赤穂市漁協がカキ5000個、「くいどうらく」はラーメン1000食をそれぞれ提供。運搬車両として「亀井産業」が4トントラックを貸し出した。水2トン、トイレットペーパー、マスクなどを荷台に満載し、寝泊まり用のマイクロバスを仕立てて計10人で出発した。
4日に仙台市から北東約30キロの松島町へ到着。現地のサッカー協会関係者から公的支援が行き届いていないエリアを聞き取り、避難所で熱々のカキ味噌ラーメン、焼きガキなどを炊き出した。現地の被災者から、「私たちにとって2日ぶりの食事。温かい食べ物を口にできたのは震災後これが初めてです」と聞かされ、帰りの車中では誰からともなく、「もう一度、応援に行こう」という声が上がった。
第2次隊は17日(日)夕方に出発。今度は雑煮を提供する予定だ。山本さんは「もし、食材や資金を援助してくれる人があればとても助かる」と話している。
募集する物資は▽もち(鏡もちは不可)▽菓子類▽中古ランドセル▽文房具。15日(金)まで午後1時〜5時に新田の「サイクルヒット赤穂店」で受け付ける(もちのみ17日正午まで)。また、仕分けなどを手伝うボランティアも募集している。問合せは山本さん電話090・1130・0041まで。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2011年4月9日(1940号) 1面 (6,855,670byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ ボランティア ]
「九州にとどけ」ボランティアが街頭募金 バザー収益金で弦楽器寄贈 「勉強嫌いな子いない」元教諭が学習支援 街を美化「ごみゼロ大作戦」10年目 [ ボランティア ] 2017年05月30日加里屋川で住民ら清掃奉仕 [ ボランティア ] 2017年05月28日「見守り、寄り添う」学生らが不登校支援 「赤穂のために」人力車寄贈 [ ボランティア ] 2017年04月20日消防功労者表彰 [ ボランティア ] 2017年04月13日観光ガイド養成 受講者を募集中 新小1年生にランドセルカバー寄贈 もち米のお礼に手作りかきもち 38年続いた立ち番 少子化でピリオド 千種川で恒例の清掃奉仕 坂越船岡園で植樹ボランティア 真心の一服 生徒に安らぎ
コメントを書く