忠臣蔵新聞の有政さん、惜しまれる急逝
2011年08月27日
惜しまれつつ急逝した赤穂事件研究家、有政一昭さん
有政さんは有年生まれ。大学時代に読んだ松島栄一著「忠臣蔵」に感銘を受け、赤穂事件に関する史料収集を始めた。赤穂高に勤務していた平成8年、得意のパソコン技能を活かして研究成果を自作サイトで公開。その2年後に創刊した月刊の「忠臣蔵新聞」は平成21年12月で300号に達した。
全国に点在する関連史跡を踏査し、確かな史料のみを根拠とする考証姿勢は学者顔負け。高度な研究内容を初心者にもわかりやすい言葉で伝え、テレビ局や出版社などから監修、意見を求められることも多かった。
「自分の経験を地域のために役立てたい」と相生市公式サイトの歴史コーナー執筆、公民館でのホームページ教室講師など活動は多岐にわたった。今春からは相生高校の外部講師として再び教壇に立つ予定だったが、今年4月、山での史跡調査からの帰りに転落して頸椎を損傷。けがが回復して退院の目途が立った矢先、細菌感染による敗血症で亡くなった。
「僕にはせなあかんことがまだまだあるんや、と一生懸命リハビリを頑張っていました。さぞ、無念だったと思います」と妻の智子さん。今まで触ったことがなかった一昭さんのパソコンを開くと、これまでに集めた膨大な量のデーターが整然と分類されていたという。
「几帳面な人でした。ホームページを読み返すと、夫の考え方や思いがそのまま表れていて…。これは主人そのものだと感じました」
一昭さんのアドレスには今なお全国の義士ファンから質問や問い合わせのメールが毎日届く。智子さんは今後もホームページを閉鎖せず、できる範囲で更新を続けるつもりだ。「一人でも多くの人に忠臣蔵に興味をもってほしい」という有政さんの思いはこれからも発信され続けていく。
<前の記事 |
[ 社会 ]
消防車100台分の放水システムで訓練 [ 社会 ] 2019年11月29日県技能顕功賞 赤穂から2人受賞 [ 社会 ] 2019年11月28日「買い物弱者」に救い 移動スーパー開業へ 75歳以上の急発進抑制装置 市が上乗せ補助へ 「産廃処分場は『環境犯罪』SNSで発信を」 [ 社会 ] 2019年11月17日事故を『しない』、お先に『どう』ぞ [ 社会 ] 2019年11月15日浄専寺で報恩講落語会 [ 社会 ] 2019年11月11日《市公共工事贈収賄》検討委が初会合 中村文代さんに兵庫県社会賞 消費者活動で功績 [ 社会 ] 2019年11月06日「産廃反対市民の会」5周年記念講演会 世代問わず意見交流「教学サロン」 市民が考えた「2030年の赤穂」 [ 社会 ] 2019年10月30日「安心実現へ行動」大会宣言採択 [ 社会 ] 2019年10月28日《市公共工事贈収賄》個別聞き取り 全職員へ対象拡大 腹痛や吐き気 塩屋小で学級閉鎖
コメント
ホームページの記載について疑問に思う点があり、変更いただけないかと思っていましたが、どうすれば対処してもらえるのでしょう。
0 0
投稿:やほ 2014年10月03日0 0
投稿:吉田 豊 2014年07月13日私は82歳という高齢ではありますが、お手伝いが出来ないかと思って居ます。
私の趣味のホームページは http://hotroom.jp/ です。
メールでも頂ければと願って居ます。
0 0
投稿:前沢 功 2013年07月12日有政さんのやってこられたお仕事は赤穂事件研究の上でも大変評価すべきことだと思います。
また、このことを採り上げて下さった赤穂民報さんに謝意を表します。
謹んでご冥福をお祈り致します。
0 0
投稿:くらのすけ 2011年08月28日コメントを書く