3代続けて晴れの頭人
2011年10月16日
赤穂八幡宮の神幸式で3代続けての頭人となった市下宙弥君。肩車している清水康平さんの右側が孝祐さん
同神社の頭人は各自治会が8年ごとの持ち回りで担当し、3歳男児が役目を受け持つ慣例。頭人を出した田中町自治会は「親子連続でも珍しく、3代は聞いたことがない。とてもめでたい」と町を挙げて喜んだ。
赤穂城完成を祝って寛文元年(1661)に始まったとされる神幸式。頭人行列はそのメーンを飾る。特定の家から頭人が選ばれた「個人頭」から昭和40年代中頃に「町頭」へ移行。8年に一度の当番年に年頃の男児がいることが重ならなければ原則として頭人を受け持つことはできない。
宙弥君の祖父・清水孝祐(たかすけ)さん(60)は昭和33年に、孝祐さんの長男で宙弥君の叔父にあたる康平さん(29)は同60年にそれぞれ頭人を経験。そして今年、孝祐さんにとって初孫の宙弥君が晴れの大役を担い、康平さんは“頭人担ぎ”を引き受けた。烏帽子、はかまは孝祐さんから代々使ってきたものだ。
「自分は雨の中を担がれた記憶がある。きょうは好天でよかった」と孝祐さん。顔を白く塗って役に扮した康平さんは「亡くなった宙弥のひいおばあちゃんは祭りが大好きだった。一番喜んでくれているはず」と甥っ子を高々と肩車していた。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2011年10月22日(1963号) 3面 (6,838,440byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
街角に美“ウインド画廊”25年 昭和の面影残す駄菓子屋さん [ 街ネタ ] 2013年01月01日縁起よい「巳」の石像 [ 街ネタ ] 2012年12月26日ハエやネズミたちを慰霊 [ 街ネタ ] 2012年12月25日日本縦断345万歩、無事帰還 [ 街ネタ ] 2012年12月11日陣太鼓に誓った永遠の愛 [ 街ネタ ] 2012年12月09日これがホントの“ダイコン足” [ 街ネタ ] 2012年12月08日アマ作詞家が念願CDリリース [ 街ネタ ] 2012年12月01日エコでビッグな「陣たくん」 [ 街ネタ ] 2012年11月30日“12年前の自分”から手紙 [ 街ネタ ] 2012年11月12日徒歩で日本縦断に挑戦中 [ 街ネタ ] 2012年10月27日今季の「赤穂みかん」は甘さ格別 [ 街ネタ ] 2012年10月27日御崎「大石名残の松」枯死寸前 [ 街ネタ ] 2012年10月13日盲導犬トゥルー、現役引退へ [ 街ネタ ] 2012年10月13日夫の野菜を妻が調理 和食店が人気 [ 街ネタ ] 2012年09月22日
コメントを書く