農村舞台、約50年ぶり上演
2011年11月06日
およそ半世紀ぶりに復活上演が行われた牟礼八幡神社の農村舞台
同神社の農村舞台は昭和21年10月、有年横尾にあった旧煙草収納所の解体部材を使って建築された。木造瓦葺き平屋建てで間口約7・3メートル、奥行き約6・8メートル、軒高約4・0メートル。昭和30年代後半以降は使われなくなっていたが、「市内で唯一現存する農村舞台を地域の歴史文化遺産として継承しよう」と地域住民による復活保存実行委員会(室井伊佐夫代表)が今年4月に発足。建築士グループの協力で屋根の雨漏りや傷んだ床を修理した。
2日間の予定だった復活上演は雨の影響で一日のみとなったが、市内各地から8団体が出演した。地元の原小学校児童が古代風景をイメージして描いた背景画をバックに雅楽や盆踊りなどを披露。えんじ色の緞帳、舞台下手の花道は舞台裏に保管されていたものを使った。
舞台が移築されて間もないころ、芝居を演じたという元青年団員の木下一也(かずや)さん(84)=有年牟礼=は「ヤクザの親分役で客席からたくさんの拍手をもらったのが思い出。舞台はあの頃と変わっていない」と懐かしんだ。
室井代表(58)は「ボランティアや出演者の方々のおかげで復活できた。地域ふれあいの場として今後も活用していきたい」と話していた。
<前の記事 |
関連サイト:
【関連記事】半世紀ぶり復活へ農村舞台を修理
掲載紙面(PDF):
2011年11月12日(1966号) 4面 (11,723,005byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
恵比寿大黒舞保存会に文部科学大臣表彰 [ 文化・歴史 ] 2009年11月21日尼子山で登山教室 義士ゆかりの版木を初公開 [ 文化・歴史 ] 2009年11月18日儒学者・素行の人物像を探る [ 文化・歴史 ] 2009年11月17日ハーモニー吹奏楽教室 29日にコンサート [ 文化・歴史 ] 2009年11月16日文学サロン受講者募集 市内全園児の作品を一堂に 民俗資料館で屋台模型展 [ 文化・歴史 ] 2009年11月11日邦楽コンサート「尺八と琴の会」 [ 文化・歴史 ] 2009年11月09日修学旅行の北海道で義士の墓参り 市内団体が吹奏楽フェスティバル [ 文化・歴史 ] 2009年11月05日赤穂出身・鍋島氏が構想 「最後の忠臣蔵」映画化 蒸気機関車の勇姿を写真で [ 文化・歴史 ] 2009年11月03日赤穂美術協会が6日から小品展 [ 文化・歴史 ] 2009年11月03日姫路交響楽団のコンサート
コメントを書く