「希望」持てるかどうかは国民次第
2012年01月31日
新春経済講演会で国内外の政治経済について語った村田晃嗣氏
赤穂商工会議所金融部会と赤穂経営者協会が主催した新春経済講演会。「激動する世界情勢と日本の課題」と題して行われた。
村田氏は、今後急速な少子高齢化が進む中国について「経済発展は長くてもあと20年」と見通し、もう一方の大国であるアメリカは「移民の増加など、今後40年間で人口が1億増えて4億人になる。中長期的にみて没落しない」と予測。「国益が日本と多分に重複するアメリカを我々が抱きとめることができるかどうか」と日米関係の重要性を強調した。
混迷が続く国内政治については、「質の低い国民から質の高いリーダーが生まれたことは歴史上ない」と指摘。「リーダーは国民を映す鏡。今後に希望が持てるかどうかは、我々がかしこくなれるかどうかにかかっている」と説いた。
東日本大震災からの復興のあり方についても提言。「壊れたものを元に戻す“復旧”ではなく、前よりも良くする“復興”を。東北を日本のみならず、アジア、世界のモデルにするとの気概を持つべき」と語った。
村田氏は皮ジャケットに紫色のネクタイを締めて登壇。会場には経済をテーマにした講演会には珍しく、女性の参加者も多くみられ、同氏の人気をうかがわせた。
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掲載紙面(PDF):
2012年2月4日(1978号) 3面 (10,811,790byte)
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