国展に初応募で入選
2008年05月31日
入選作を手に喜びの佐々木英明さん
受賞作は、厳冬期に凍結した千種川の川面を中判カメラで撮影したカラー写真で題名は「存在」。「凍てついた丸い岩の存在感に引き込まれた」という。岩から放射状に伸びる氷紋が印象的で、夜が明けきっていない早朝の張り詰めた空気が画面から伝わってくる。
撮影現場は北野中の川原。「川面が凍った引き潮の日の夜明け」という限られた機会を狙うために現場に毎朝通い詰め、10日目にようやく撮影に成功。「翌日以降はもう氷は張らなかった」というからラストチャンスをものにした。
中学2年のときに「天体写真を撮りたくて」中古の一眼レフを買った。社会人になってからは「生まれ故郷の塩屋を写真で残したい」と失われつつある古い町並みにレンズを向ける一方、写真同好会「写壇・あすなろ」に所属し、自然をテーマにした撮影活動を行っている。
先輩の写真家からは「だめもとで応募してみるか」と言われ、自分でも期待していなかった。主催団体のホームページを見た知人から入選を知らされ、「同姓同名ちゃうの?」と驚いた。
「被写体に感じたことをストレートに表現」するように心がけている佐々木さん。「描いたイメージを瞬時に撮れるようにもっと経験を積んで技術を磨きたい」と受賞を励みにしていた。
今回の国展写真部には510点の応募があり、入選は201人。佐々木さんの作品は同展大阪会場(6月10日〜15日、大阪市立美術館)で展示される。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2008年5月31日(1797号) 3面 (8,766,122byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 文化・歴史 ]
龍野「堀家住宅」で特別公開 赤穂緞通も展示 [ 文化・歴史 ] 2022年11月11日藩主迎えた「上段の間」も 田淵氏庭園一般公開 [ 文化・歴史 ] 2022年11月08日書の清水さん 9年連続日展入選 日本画の古川さんは4度目 [ 文化・歴史 ] 2022年11月05日第61回赤穂市民文化祭 短歌・俳句入賞者 [ 文化・歴史 ] 2022年11月04日有年横尾の三木喜美子さん 十二支の色紙展 [ 文化・歴史 ] 2022年11月04日『民謡と民俗の祭典』11月6日開催 写真で回顧「赤穂線を走った汽車・電車」 [ 文化・歴史 ] 2022年10月28日第33回MOA美術館赤穂児童作品展の入賞者 塩屋荒神社 3年ぶり屋台行事 勇壮に奉納練り [ 文化・歴史 ] 2022年10月23日早乙女たちが稲収穫「抜穂祭」 [ 文化・歴史 ] 2022年10月23日名人が語る塩づくり「塩は生き物。夜泣きもする」 [ 文化・歴史 ] 2022年10月23日市文化賞・スポーツ賞に5団体32個人 赤穂が生んだ文人歴史家 姫路で特別展「西山松之助」 [ 文化・歴史 ] 2022年10月21日「2022赤穂市美術展」絵画、書など309点 個性豊か 名僧高僧の墨跡展 [ 文化・歴史 ] 2022年10月20日
コメントを書く