過去最多の「怒り」集まる
2012年03月14日
怒りの川柳コンクールで大賞に選ばれた荒木タミ代さん
作品を専用の絵馬に書いて応募する方式。8回目となる今回は全国から過去最多の1880句が寄せられた。義士の人数にちなみ、大賞、優秀賞、佳作の計47句を選考した。
荒木さんは5度目の応募で初の大賞。東日本大震災、原発事故に対する政府や東京電力の対応への怒りを詠んだという。賞金10万円と副賞を授与され、「この受賞も“想定外”でした」と周りを笑わせた。
応募の絵馬はすべて神職がはらい清めて境内に奉納。来年1月のとんど祭りで焚き上げる。その他の入賞作品は次のとおり。敬称略。
〔優秀賞〕
▽心技体 みなうちそろい 職がない=大濱義弘(神戸市)
▽ささやかな 夕餉を削る 消費税=西川國治(奈良県北葛城郡)
▽年毎に 国が私を ケチにする=三吉誠(福岡県福岡市)
〔佳作〕
▽節電に テレビを消せと なぜ言わぬ=澤井敏治(大阪府堺市)
▽虫メガネ 無いと読めない 説明書=高瀬芽子(加古川市)
▽スマホ出し 此れ見よがしの スクロール=林比左史(茨城県取手市)
▽牛肉を たらふく食って 反捕鯨=宮長恵亮(山口県周南市)
▽年金が もらえる頃は 冥土です=岩崎光子(三田市)
▽仕組みなど 知らず払った 電気代=柳内水東治(姫路市)
▽地デジ化で 買ったテレビが もう半値=堀正和(三田市)
▽税上げて 年金下げる 策の無さ=宮原常寿(埼玉県坂戸市)
▽進化する ケイタイからも 見放され=藤島たかこ(大阪府大阪市)
▽老人を 支えた子等に 杖がない=中島貞子(神戸市)
▽故郷が 地図から丸く 抜け落ちる=椎名弘(茨城県牛久市)
▽本心を オフレコにする 身勝手さ=西川泰子(加古川市)
▽まっすぐに 生きて年金 遠ざかり=沢登清一郎(山梨県笛吹市)
▽美しい 日本語捨てて カタカナ語=田中ひろみ(加古川市)
▽長生きを ほめられながら 邪魔にされ=白神靖子(岡山県岡山市)
▽晩成を 信じた夫は 既に古希=白井和恵(明石市)
▽想定外 そんな程度の 危機管理=海東昭江(茨城県石岡市)
▽偉そうに 芸人いつから 評論家=廣山雄一(三田市)
▽法律の 不備を逆手に 取る無罪=関本勝利(加古川市)
▽すげ替える 首もそろそろ 底をつく=長川伸介(宍粟市)
▽婚活は オヤジに任せ オレ仕事=中川修(加西市)
▽不眠症 座ってみたい 議員席=阿部文彦(神奈川県横須賀市)
▽ブータンの 半分欲しい 幸せ度=河原一雄(神戸市)
▽国よりも 隣の人に 助けられ=川瀬花子(愛知県名古屋市)
▽東電の 不信度測る シーベルト=寺尾麦人(多可郡)
▽民の声 聞く補聴器を 贈りたい=藤原紘一(西脇市)
▽ブランドの 服着せるより 躾して=駒居春子(奈良県奈良市)
▽放射能 見えるメガネは できないか=牧博(たつの市)
▽云う事を きかぬこの身の この部位が=根木和郎(赤穂市折方)
▽過労死と リストラ自殺 同じ世に=頼成航平(北海道札幌市)
▽ぼんぼんは ティッシュのように 金遣い=吉川勇(大阪府池田市)
▽身を削れ 増税論は それからだ=小玉大川(秋田県秋田市)
▽電化しろ したら節電 とは何だ=蛯原夏牛(加古川市)
▽被災地に 政治家よりも 芸能人=松本真弓(赤穂市片浜町)
▽あなたから 急に絆と 言われても=立花三千男(赤穂市細野町)
▽原発は やらせで動く ものと知る=秋山了三(神奈川県横浜市)
▽はしたない そんな言葉は 死語になり=川端敦子(石川県能美市)
▽テレビから イジメを学ぶ 子供達=福田弘(奈良県大和郡山市)
▽児の名前 国語教師も 読めません=橋立英樹(新潟県新潟市)
▽増税の 味が濃過ぎる どじょう鍋=菅澤正美(静岡県富士市)
▽本よまず 空気をよんで 出世する=松谷元三(東京都渋谷区)
▽皆の衆 黄門様は もういない=後藤喜佐男(多可郡)
▽夢のよう 金の卵と いう時代=川口一仁(香川県高松市)
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2012年3月17日(1983号) 4面 (11,353,734byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 文化・歴史 ]
赤穂玩具博物館 20周年記念で出前紙芝居 高瀬舟で写真展「坂越の祭り」 [ 文化・歴史 ] 2024年10月05日赤穂市内の秋祭り2024 主な日程 国立文楽劇場40周年で「仮名手本忠臣蔵」通し上演 12月1日に全国6会場で忠臣蔵検定 90点以上「博士」認定 高校生が自作のドレスでショー開催へ 三木露風と交流あった赤穂生まれの俳優 [ 文化・歴史 ] 2024年08月15日赤穂市美術展 7部門で作品募集 市民合唱団の定期演奏会 11日にハーモニーH 第41回赤穂民報習字紙上展の入賞者 生活の中にある美術 89歳男性がアートギャラリー 5年ぶりに合同合唱も「フェスタ・アルモニカ」 [ 文化・歴史 ] 2024年07月28日世界最大級のレプリカも「三葉虫化石展」 [ 文化・歴史 ] 2024年07月28日愛着ある故郷描く 米寿の水彩画展 [ 文化・歴史 ] 2024年07月20日土器に見る「炊飯の歴史」 有年考古館で企画展 [ 文化・歴史 ] 2024年07月20日
コメントを書く