“ど根性メロン”里親募集に行列
2012年04月21日
路上で実った果実の種子を発芽させた“ど根性メロン”の2世苗が21日、元町のJA兵庫西赤穂営農センターで無料配布され、栽培ボランティアを希望した人たちが行列。用意した210本がまたたく間に引き取られた。
昨年7月に尾崎田中町の道路端で実った初代の“ど根性メロン”。地域住民が捨てずに保管した種約250粒を赤穂市自立経営農業振興協会のベテラン農家、樋本實さん(82)=南野中=が栽培し、9割以上の発芽に成功。「市民の手で子孫を繁栄させてほしい」と本紙などで“里親募集”を呼び掛けた。
この日は配布開始時刻までに約50人が列を作る人気ぶり。つるの仕立て方や施肥の量などを簡単にまとめた栽培マニュアルを付けて一人2本まで配布した。10分足らずでなくなり、残念ながら受け取れなかった人も20人ほどあったという。同協会の沖洋和会長は「こんなに多くの人が関心を持ってくれるとは思わなかった」と予想以上の反響に驚き、「愛情を込めて世話してあげて」と苗を託した。
芽を出してから1カ月ほど経った2世苗は高さ10センチほどに育ち、本葉を4~5枚広げて元気いっぱい。自宅裏の畑で栽培するという加里屋の岩崎美一さん(72)は「毎日かわいがりながら育てたい。どんな実がなるのか楽しみ」と笑顔で話していた。
早ければ7月初旬に結実する見込み。栽培に成功した人へ種子の提供を呼び掛け、3世誕生へつなげていく。同協会も30株ほどを栽培し、「いずれは“ど根性メロン”としてブランド化を」と夢を描いている。
関連サイト:
【関連記事】“ど根性メロン”2世が発芽
【関連記事】尾崎・田中町に「ど根性メロン」
掲載紙面(PDF):
2012年4月28日(1989号) 4面 (7,216,921byte)
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昨年7月に尾崎田中町の道路端で実った初代の“ど根性メロン”。地域住民が捨てずに保管した種約250粒を赤穂市自立経営農業振興協会のベテラン農家、樋本實さん(82)=南野中=が栽培し、9割以上の発芽に成功。「市民の手で子孫を繁栄させてほしい」と本紙などで“里親募集”を呼び掛けた。
この日は配布開始時刻までに約50人が列を作る人気ぶり。つるの仕立て方や施肥の量などを簡単にまとめた栽培マニュアルを付けて一人2本まで配布した。10分足らずでなくなり、残念ながら受け取れなかった人も20人ほどあったという。同協会の沖洋和会長は「こんなに多くの人が関心を持ってくれるとは思わなかった」と予想以上の反響に驚き、「愛情を込めて世話してあげて」と苗を託した。
芽を出してから1カ月ほど経った2世苗は高さ10センチほどに育ち、本葉を4~5枚広げて元気いっぱい。自宅裏の畑で栽培するという加里屋の岩崎美一さん(72)は「毎日かわいがりながら育てたい。どんな実がなるのか楽しみ」と笑顔で話していた。
早ければ7月初旬に結実する見込み。栽培に成功した人へ種子の提供を呼び掛け、3世誕生へつなげていく。同協会も30株ほどを栽培し、「いずれは“ど根性メロン”としてブランド化を」と夢を描いている。
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