坂越で3日、船檀尻の復活公演
2012年11月01日
大正10年とみられる坂越船檀尻の古写真
市教委文化財係のまとめによると、同地区の船檀尻は享保11年(1726)の古文書に最も古い記載が見られる。経済的理由などで中止された年もあったが、明治以降も行われた。盛んだったころには各町が檀尻を所有。宮の年忌にあたるときには、こぞって繰り出して祭礼に花を添えた。2隻並べた網船の上に舞台を組み、地域住民らが漫才、にわか芝居などを上演。神戸や姫路から一座を招くこともあり、観客は陸や桟敷船から海に浮かぶ舞台を見て楽しんだという。
土台となる網船が姿を消したことや部材の保管場所に困るなどの理由で昭和23年の「大避神社1300年祭」を最後に廃れていたが、平成19年度から市教委が実施した総合調査で本町の船檀尻1基の現存を確認。20年秋に陸上での復活公演が実現し、「次はぜひ海上で」との気運が高まった。
本公演は、「坂越の船祭り」が今年に国の重要無形民俗文化財に指定された祝賀行事として、「坂越船檀尻保存会」(篠原明会長)が主催。例祭の船渡御で使用する櫂伝馬船と獅子船計4隻を連結し、網船の代わりに土台とする。先月27日に兵庫県建築士会赤穂支部の協力で組み立て作業も完了し、あとは当日を待つばかりとなっている。
出演者、裏方を合わせた人数は総勢200人。「当初考えていた以上に多くの協力をいただき、本当にありがたい」と篠原会長。「64年ぶりとなる海上公演を盛大に開催したい」と意気込んでいる。
午前10時から午後4時まで。雨天の場合は翌4日に順延(一部演目に変更)。会場近くに臨時駐車場を設ける。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2012年11月3日(2012号) 1面 (10,110,789byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
義士祭奉賛学童書道展の入賞者決まる パレード観覧席、義士祭当日70席販売 義士ゆかりの社寺で追慕行事 [ イベント ] 2014年12月10日市民合唱団が高らかに「第九」 [ 文化・歴史 ] 2014年12月08日熱演が感動呼んだ忠臣蔵音声劇 [ 文化・歴史 ] 2014年12月08日“マツケン義士行列”の配役決定 [ イベント ] 2014年12月06日初代国貞が描いた忠臣蔵一堂に [ 文化・歴史 ] 2014年12月06日良寛和尚を題材、シリーズ版画展 [ 文化・歴史 ] 2014年12月06日仮名手本忠臣蔵、和紙行灯で人物表現 [ 文化・歴史 ] 2014年12月05日「忠臣蔵ウイーク」6日開幕、義士祭まで [ イベント ] 2014年12月04日蔵の中で新酒味わうイベント [ イベント ] 2014年12月04日義手の看護師スイマーが講演会 [ イベント ] 2014年12月03日10回目迎える「大津だいこん祭」 [ イベント ] 2014年12月03日5年ぶり金色の輝き「幻の天守閣」 [ イベント ] 2014年12月01日検定でますます忠臣蔵好きに [ 文化・歴史 ] 2014年12月01日
コメントを書く