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世にも不思議な物語
2013年06月29日
『2ひきのいけないアリ』 ○著/クリス・ヴァン・オールズバーグ ○訳/村上春樹 ○あすなろ書房
アリと言えば、童話の「アリとキリギリス」の物語が頭にうかびます。絵本を開いてみて驚きました。物語はアリが女王アリのために砂糖を運ぶというストーリーなのですが、その表現があまりにもシュールであることにおどろきを感じました。
二匹のさぼりのアリが、工場の機械のなかからやっとの思いで逃げだし、巣に帰ってわが家のあたたかさを実感するのです。
この話を私たちのくらしに置きかえてみたとき、これに似たことがあまりにも多いことに気づきました。そして、時にはこの絵本のように超現実的な夢の世界を想像してみるのも生活にゆとりが生まれるようにも思われました。
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『2ひきのいけないアリ』○著/クリス・ヴァン・オールズバーグ○訳/村上春樹○あすなろ書房
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掲載紙面(PDF):
2013年6月29日(2043号) 4面 (8,775,378byte)
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