“秦河勝作”と伝承の舞楽面を初公開
2008年07月19日
初めて一般公開される「蘭陵王の面」など大避神社の宝物
雅楽の曲目の一つ「蘭陵王」は中国の古事を基にした楽曲で、龍頭をあしらった華麗な面をつけて舞う。
同神社所蔵の「蘭陵王の面」は縦33センチ、横20センチ。龍頭とあごの部分は欠損し、表面の塗装は剥落しているが、鼻しわや眼窩などにわずかながら金箔を残す。
漆塗りの木箱に納められ、来歴を示す書付は残っていないが、同神社では、「河勝公が自ら彫ったか、聖徳太子から賜ったもので、1300年前の日本最古の面」と言い伝えられてきた。「みだりに人目に触れさせてはならない」との戒めから永く公になっていなかったが、8年前に来社した雅楽師の東儀俊美氏が専門書で紹介し、存在が知られるようになった。
特別展では、東儀氏の鑑定で種別が明らかになった「採桑老の面」「二の舞の笑面」の旧蔵2面、1749(寛延2)年に天王寺方楽家が坂越の住人に雅楽の演奏や相伝を認めた「雅楽認可状」など計7点を展示する。
生浪島宮司は「雅楽にゆかり深い当社の由来をうかがい知る機会になれば」と拝観を呼びかけている。
拝殿で午後2時〜8時。雨天の場合は社務所。拝観無料。Tel48・8136。
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掲載紙面(PDF):
2008年7月19日(1804号) 1面 (7,343,690byte)
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