国芳の忠臣蔵錦絵50枚揃い寄贈
2014年05月30日
赤穂観光大使の高松孝育さんから赤穂市へ寄贈された忠臣蔵浮世絵の連作『誠忠義士伝』
忠臣蔵関連の浮世絵1540枚を所蔵する赤穂市のコレクションにも同連作は8枚しかなく、市は「このシリーズが加わることで、質・量ともにさらに充実する」と感謝している。
寄贈者は豊中市の大手建設会社グループ役員、高松孝育さん(74)。5年前に購入した別荘で週3日は赤穂で過ごす。忠臣蔵の書籍を読むうちに義士への関心が高まり、平成21年度に赤穂観光大使に任命された。錦絵は1年ほど前に東京都内であった古美術品オークションで購入。赤穂市が所蔵していないことを知り、寄贈することにしたという。
『誠忠義士伝』は弘化4年(1847)に刊行。四十七士に「高野武蔵守師直」「塩谷判官高貞」「早野勘平常世」を加えた50枚で一旦完結した後、続編の予告編として「鹿松諫六家僕塵三郎」が追加された。いずれも縦約36・5センチ、横約25センチの大判で、躍動感あふれる義士絵の上部に略伝を添えた体裁が人気を集めた。錦絵の初版枚数が通常200枚程度だった当時、約8カ月間で8000組を売る大当たりとなり、忠臣蔵を描いた浮世絵の中で最も有名な作品の一つとして知られる。
今回寄贈された作品群は「塵三郎」以外のすべてが揃っており、市教委によると、国内公的機関で50枚揃いを所蔵しているのは3施設を数えるのみだという。
贈呈式で豆田正明市長から感謝状を手渡された高松さんは「蔵の中にしまっておくのではなく、できるだけみなさんの目に触れる状態にしてください」と公開展示を要望。市は「保存状態も良好で印刷物やグッズなどさまざまな活用が考えられる。展示を含めて積極的な活用を図っていきたい」と話している。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2014年5月31日(2089号) 1面 (8,598,568byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
赤穂管内居住の新規陽性者14人(5月21日) [ 社会 ] 2022年05月21日医療事故公表基準を改訂 半年ごとHPに概要 [ 社会 ] 2022年05月21日北野中の大川礼子さん 国展で斎木幸子賞 [ 文化・歴史 ] 2022年05月21日下水施設のポンプ故障 更新工事が異例の停滞 [ 社会 ] 2022年05月21日赤穂管内居住の新規陽性者12人(5月20日) [ 社会 ] 2022年05月20日樫本大進と独の名門オケ共演 21日一般発売 「生徒の満足度向上が大事」赤穂高・大角謙二校長 [ 社会 ] 2022年05月20日電子雑誌閲覧サービス導入 市立図書館 赤穂管内居住の新規陽性者9人(5月19日) [ 社会 ] 2022年05月19日実例踏まえ産廃処分場の環境影響学ぶ [ 社会 ] 2022年05月19日商工会議所青年部 新会長に小野田道子氏 赤穂管内居住の新規陽性者12人(5月18日) [ 社会 ] 2022年05月18日人物などリアルに描写 色鉛筆画展 [ 文化・歴史 ] 2022年05月18日赤穂管内居住の新規陽性者18人(5月17日) [ 社会 ] 2022年05月17日赤穂管内居住の新規陽性者17人(5月16日) [ 社会 ] 2022年05月16日
コメントを書く