柳原白蓮の自筆書軸も「備前を訪れた人々」展
2014年09月12日
備前にゆかりのある著名人の関連資料が並ぶ企画展
NHK連続テレビ小説「花子とアン」に登場する葉山蓮子のモデルとして再び脚光を浴びている歌人・柳原白蓮(やなぎわら・びゃくれん、1885−1967)が自筆した書軸と色紙も公開され、見どころの豊富な展示となっている。
岡山藩主時代に閑谷学校を開いた池田光政の書軸、昭和8年に和気に来訪した歌人・与謝野晶子の和歌色紙、日生の耐火煉瓦工場で勤務経験のあるSF作家・眉村卓の俳句色紙といった約40人の品を展示。後に人間国宝となる備前焼作家、金重陶陽と交流のあった北大路魯山人が作った向付など興味深い約90点が並ぶ。
とりわけ来館者の注目を集めているのが柳原白蓮ゆかりの品。昭和36年に備前を訪れた際に詠んだ短歌「やまの上の あしたゆふべに君のため 山河草木みを語るなり」の書軸、旅館の女将に贈ったと伝わる塗りの化粧箱などを展示している。
同館の村上節子学芸員は「備前焼、閑谷学校、正宗文庫など著名な文化人をひきつける魅力が備前にあったことを展示を通して再認識してほしい」と話している。
9月22日(月)まで午前9時〜午後4時半。火曜休館。入館料は高校生以上200円、小・中学生100円。JR日生駅からタクシー5分、徒歩20分。TEL0869・72・9026。
<前の記事 |
関連サイト:
【関連記事】伊部の山中に白蓮歌碑を訪ねて
掲載紙面(PDF):
2014年9月13日(2103号) 4面 (10,402,606byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 文化・歴史 ]
日本社会福祉学会の学術賞に中村剛教授 [ 文化・歴史 ] 2015年09月12日市美術展の作品搬入は9月27日 尾上松之助の忠臣蔵 幻のフィルム発見 [ 文化・歴史 ] 2015年09月09日御崎の米谷さん たつの市美展で市長賞 [ 文化・歴史 ] 2015年09月08日『赤穂の民俗』全11巻を電子化 [ 文化・歴史 ] 2015年09月06日周世の神護寺が老朽化で全壊 女性たちの合同絵画展 [ 文化・歴史 ] 2015年09月01日『うね文芸』節目の150号 [ 文化・歴史 ] 2015年08月31日浦島太郎や桃太郎の心中考察 林鶴雄が描いた「懐かしい風景」 [ 文化・歴史 ] 2015年08月28日有年公民館で音楽のつどい 市民文化祭、短歌・俳句を募集 赤穂の移民が創始「青島の盆踊り」復活 [ 文化・歴史 ] 2015年08月21日23日は新田で「たくみさん」 アマ写真家「日本の滝展」 [ 文化・歴史 ] 2015年08月18日
コメントを書く