等身大オブジェが語る「命の大切さ」
2014年10月09日
「哲学カフェ@赤穂」で開かれる「ミニ・いのちのメッセージ展」
「メッセンジャー」と呼ばれるオブジェは、いずれも故人の家族が思いを込めて制作した人型のパネル。亡くなった人の写真とメッセージが掲示してあり、足下には本人がはいていた靴が置かれている。
被害者遺族たちによって平成12年に東京で行われたのを始まりに全国各地で開催。命の尊さ、被害者を取り巻く社会のあり方などを考える機会となってきた。7年前からは会場スペースに応じてメッセンジャーを派遣する「ミニ開催」も行われている。
今開催はカフェを運営する同大学が「いのちが大切にされる社会について考えてほしい」と主催。同級生を含む集団からの暴行で命を奪われた高松聡至さん(享年15歳)、無謀運転の暴走車にはねられて亡くなった愛媛県の飛彈綾美さん(享年18歳)ら3歳3カ月から24歳までのメッセンジャー「5命」が来穂した。来月以降もメッセンジャーを交替して月1回の定期開催を続ける予定という。
会場準備をボランティアで手伝った社会福祉学部3回生の松本周子さん(20)は「私たちの心がけ次第で守れた命があったはず。仕方がなかった、で済ませてはいけないと思いました」と一体一体のオブジェを見つめていた。
午後2時〜4時。11日は午前9時から正午まで開設し、展示終了後の午後3時から感想を話し合う場を設ける。Tel46・2508(同大学附属地域センター)。
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掲載紙面(PDF):
2014年10月11日(2107号) 1面 (11,090,764byte)
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