カフェで心身ほぐして認知症予防
2014年10月11日
体操やクイズなどで笑顔が絶えない「オレンジカフェ」
オレンジカフェは、厚生労働省が昨年度に策定した「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」の一環。介護保険を適用するには至らない初期患者や予防に取り組もうとする人の受け皿として全国で導入が進みつつある。
同クリニックでは今年1月、「認知症サポート医」の三上院長が赤穂市内で初めて開設。赤穂市民病院の認知症認定看護師も協力して毎月第3木曜日に定期開催し、シニア世代を中心に毎回20人前後の参加がある。
普段は待合室に使っている1階ロビーが会場。プログラムは体操、折り紙など月替わりで、ボランティアによるコーラスのミニコンサートや琴の生演奏もある。参加者はテーブルに用意された飲み物と茶菓子を口にしながら、リラックスしたひとときを過ごす。
9月のカフェでは「秋の七草」の名称を答えるクイズを行った。スタッフが野山を探して採集してきたオバナ、ハギ、ナデシコなど実物を展示。「昔はその辺によく咲いてたわよね」などと思い出話で盛り上がった。「ワハハハハー」と声に出して笑いながら手足を動かす体操で、どの参加者もほがらかな表情になったところでお開きになった。
「毎回楽しみにしてくれる人もあり、少しずつ定着してきたようです」と三上院長。カフェを訪れたことをきっかけに、それまで敬遠していたデイサービスセンターへ通い始めて介護予防につながったケースや、家族を介護している人同士が互いの悩みを打ち明けて「気が楽になった」と喜ばれたこともあるという。憩いの場として楽しみにしている一人暮らし高齢者も少なくない。
認知症についての質問や相談も受け付ける。次回は10月16日午後1時から。三上院長は「認知症は早期から治療することによって進行を遅らせることもできる。カフェに気軽に参加して正しい理解を深めてほしい」と呼び掛けている。Tel42・0036。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2014年10月11日(2107号) 1面 (11,090,764byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
連合兵庫西部 井上昭彦副議長に県自治賞 [ 社会 ] 2021年03月19日《浄水施設担当課長汚職》管理責任で給与一部減額 [ 社会 ] 2021年03月18日《浄水施設担当課長汚職》元市課長を詐欺罪で追起訴 医療従事者接種 市民病院でもスタート [ 社会 ] 2021年03月16日赤穂市内の新規感染 直近約1か月は5人 [ 社会 ] 2021年03月16日《西有年産廃》「名義貸しではない」事業者側が否定 [ 社会 ] 2021年03月15日《市議選2021》ポスター掲示場の設置進む [ 社会 ] 2021年03月15日赤穂中央病院に聞く コロナ診療の状況〜前編 [ 社会 ] 2021年03月13日尾上慶昌教育長の再任を同意 [ 社会 ] 2021年03月12日4月1日から押印見直しへ [ 社会 ] 2021年03月09日社会意識アンケート 返信を呼び掛け [ 社会 ] 2021年03月08日《浄水施設担当課長汚職》元市課長らの初公判決まる 春の義士祭 コロナ禍で今年も中止 赤穂高校 第1志望の入試倍率0・84倍 [ 社会 ] 2021年03月04日《西有年産廃》上郡町が県意見照会へ回答
コメントを書く