52年ぶり「神輿の鈴を響かせろ」
2014年10月18日
赤穂八幡宮の神幸式でおよそ半世紀ぶりに神輿を担ぐ氏子有志
最も古い記録で寛文元年(1661)のものがある神幸式。頭人行列(市無形民俗文化財)と獅子舞(県無形民俗文化財)に続いて本神輿が拝殿から繰り出し、御旅所がある「ノット」まで往復600メートルを巡行する。本神輿は応神天皇、神功皇后、仲哀天皇の3基あり、いずれも弘化3年(1846)に大坂で製作された。
「私が小学生だったころまでは大人たちがノットまで担いでいた」と語るのは中村良廣宮司(64)。「シャングリ、シャングリ−」という担ぎ手たちの掛け声とともに神輿の屋根に付いた約50個の鈴が鳴り響き、観客の心を揺さぶったという。
18歳のときに神輿を担いだという尾崎の籠幸夫さん(71)は「鈴を鳴らそうと、重いのを辛抱して一生懸命揺らしたもんや。肩が真っ赤になった」と当時を回顧する。しかし、その後は神輿を台車に乗せて曳行するスタイルに。1基300キロ以上ある重量を担ぐのに必要な人数を確保できなくなったためと思われる。
そんな中、「神輿の巡行を本来の姿で行いたい」とする神社の意向に賛同した氏子有志が「せめて鳥居前で1基だけでも担ぎ上げよう」と申し出た。当日は3基を拝殿から運び出した後、うち1基を十数人で担いで鳥居の前を一周する。
担ぎ手に名乗りを上げた尾崎出身の兵庫教育大学3回生、小國彬仁(あきひと)さん(20)=加東市=は寮から帰省して参加する。「子どものころから見続けてきた祭り。心を込めて担ぎたい」と胸を躍らせている。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2014年10月18日(2108号) 1面 (11,044,737byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
発掘成果一堂に 弥生人の骨も初公開 [ 文化・歴史 ] 2019年07月13日山鹿素行のお話(1)赤穂城本丸手前の素行先生銅像 [ 文化・歴史 ] 2019年07月06日日本画の山本美佐子さん 西宮市展で最高賞 [ 文化・歴史 ] 2019年07月05日自然の風合い素朴な美 竹細工展 [ 文化・歴史 ] 2019年07月02日日本遺産認定を祝う横断幕 [ 文化・歴史 ] 2019年06月30日ゆかりの篠笛で奏でる有年の情景 早乙女が豊作願い「お田植祭」 [ 文化・歴史 ] 2019年06月16日地元在住・出身者 声楽とピアノ定演 ル・ポン国際音楽祭 9月28日から6公演 日本遺産から「まちの誇り」へ [ 文化・歴史 ] 2019年06月10日国展写真部で初の奨励賞 [ 文化・歴史 ] 2019年06月08日文化講座「歴史研究の謎を探る」 趣味の写真 92歳で初の作品展 [ 文化・歴史 ] 2019年06月07日「赤穂の春夏」テーマに写真展 [ 文化・歴史 ] 2019年05月26日24日から赤穂美術協会展 [ 文化・歴史 ] 2019年05月21日
コメント
ありがと内海さん
0 0
投稿:大社駅 2014年10月19日0 0
投稿:内海 2014年10月18日神さん留守なんちゃうのん?
0 0
投稿:大社駅 2014年10月18日コメントを書く