廣門幸三さんに一陽展会員賞
2014年10月18日
第60回一陽展で会員賞に選ばれた廣門幸三さんと受賞作「三つの力(太陽・風・火力発電)」
同会創始者らの名を冠した鈴木信太郎賞、野間仁根賞、高岡徳太郎賞に次ぐ格付けで今回の受賞者は5人。会員推挙から4年での受賞に廣門さんは「これで本当の意味で会員になれた」と喜びを語っている。
受賞作のタイトルは「三つの力(太陽・風・火力発電)」。火力発電所プラントをモチーフに自身の作品では過去最大の250号(縦約1・6メートル、横3・0メートル)に仕上げた。建屋壁面に描き入れた「11」の数字は原発問題を引き起こした東日本大震災を暗示し、画面に小さく描いた風力発電プロペラと太陽光パネルが自然エネルギーの可能性を問い掛けているかのように感じる。
子どものころから絵を描くのが好きだった廣門さんは不惑になってから本格的に創作活動に取り組み、44歳で同展に初出品。古びた重機をリアルな質感で描写した作品で実績を重ね、12年に会友、22年に赤穂市から3人目の会員に推挙された。
震災以降、「人類共通の課題であるエネルギー問題に関心を持つようになった」という廣門さん。夏場に丸1カ月間伏せった腰痛を押して今回の作品を描き上げた。当面は発電所を主題に制作を続ける方針で「よりメッセージ性の強い作品を手掛けたい」と創作意欲をかき立てている。
廣門さんの受賞作は、同会が10月21日(火)から26日(日)まで大阪市立美術館(同市天王寺区)で開く大阪展で展示される。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2014年10月18日(2108号) 1面 (11,044,737byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
柴原家文書の活字化第1弾 [ 文化・歴史 ] 2017年03月18日新収蔵の忠臣蔵浮世絵を公開 [ 文化・歴史 ] 2017年03月16日「風」テーマに写真展 フォトクラブ赤穂 [ 文化・歴史 ] 2017年03月16日義士ゆかりの寺で熱演 忠臣蔵講談 [ 文化・歴史 ] 2017年03月13日雅楽の祖ゆかりの神社で「伝統文化の宴」 「春」にちなんだ書道小作品展 [ 文化・歴史 ] 2017年03月08日歴史文化遺産の発見に子どもの視点を [ 文化・歴史 ] 2017年03月04日旧赤穂上水道の紹介映像 市教委制作 [ 文化・歴史 ] 2017年03月03日女性たちの絵画作品展3日から [ 文化・歴史 ] 2017年03月02日歴史文化遺産と地域づくりシンポ 有年考古館創設者偲ぶ企画展 [ 文化・歴史 ] 2017年02月24日全国公募絵画展で最優秀賞 美術家連合会展 17日から19日まで [ 文化・歴史 ] 2017年02月16日定期演奏会へミュージカル稽古 手紙作品コン 有年中2生徒入賞 [ 文化・歴史 ] 2017年02月11日
コメントを書く