82歳女性、手編みの帽子と靴下を東北へ
2014年10月23日
被災地へ贈るための靴下と帽子を編み続けている水漏マキさん
善意の女性は加里屋中洲の水漏マキさん(82)。3年ほど前に車いす生活になったのを機に通所先のデイサービスセンターの勧めでカギ編みを始めて間もなく震災が発生した。「被災地へ手編みの靴下を贈ろう」というセンターの呼び掛けに他の利用者とともに賛同し、1年後に色とりどりの約80足を寄贈。その後も「少しでも役に立つのなら」と自宅でコツコツと編み続けた。
漁師だった亡き夫とともに60歳ごろまで船に乗って海に出ていた水漏さん。網の修理もお手の物だった手先の器用さを活かして、靴下だけでなく帽子も編むようになった。長崎に住む実妹の織田まり子さん(77)から、たくさんの古毛糸が届き、材料の心配もなくなった。
津波で船を流された悲しみを我が事のように感じるという水漏さん。仮設住宅で暮らす自分と同じような年代の人をテレビで見るたびに心が痛むといい、「あっちの冬は寒いやろう。ちょっとでも温かくなってもらえたらうれしい。これからも一生懸命編みたいです」と話している。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2014年10月25日(2109号) 1面 (11,881,205byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
“ど根性メロン”里親募集に行列 観光ガイドのボランティア講座 「ふれあいの会」委員に委嘱状 [ ボランティア ] 2012年04月02日唐船山の火災跡に補植 [ ボランティア ] 2012年03月30日山頂の募金箱に善意コツコツ 愛する赤穂に花の名所を [ ボランティア ] 2012年03月28日被災地のために津軽三味線を熱演 [ ボランティア ] 2012年03月20日“善意のカメラマン”に幼稚園が謝恩会 名作を読む朗読発表会 大震災から一年、ヨガで復興支援 地域の大人たちが手作り展望台 震災から考える地域のつながり [ ボランティア ] 2012年02月21日市職員が御崎でサクラ植樹 [ ボランティア ] 2012年02月19日リングは“やさしさの証” [ ボランティア ] 2012年02月16日国道ドライバーに安全運転呼び掛け
コメントを書く