史料集シリーズ、刊行スタート
2015年03月07日
翻刻刊行される赤穂藩森家の『諸役姓名録』と所蔵者の岡本明久さん(右)と兄の勝美さん
『赤穂藩森家諸役姓名録』(縦約13センチ、横約20センチ)は家老から船手役まで各役職を務めた歴代家臣の氏名と在任期間を元禄から安政までの約150年間にわたる延べ1332人について記録したもので、寺社郡奉行を務めた山村喜兵衛の末裔にあたる宮前町の岡本明久さん(62)が所蔵。禄高や処罰についての記述もみられ、職制や家中の履歴をうかがい知ることができる。
市教委は昭和52年に始めた『赤穂市史』の編さん事業に伴い、膨大な史料情報を集積。紙幅の都合で市史に収録できなかった貴重史料を後世に伝え残そうと、史料集としてシリーズ化することにした。今後も、太閤検地の記録を含む「真殿村検地帳」(市文化財)、89人の死者を出した水害について記した「明治二十五年赤穂郡洪水誌」などを、おおむね年1回のペースで順次刊行する予定だ。
市教委市史編さん担当の小野真一課長(52)は「研究者だけでなく市民も自ら歴史をひもとく材料として活用してほしい」と話している。第1集はA5判162ページで1000部発行。一部250円(送料300円)で、加里屋中洲の市史編さん室で販売する。Tel43・6848。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2015年3月7日(2126号) 1面 (12,919,077byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
「坂越の船祭」の5枚組DVD完成 [ 文化・歴史 ] 2014年08月28日能楽の見どころワークショップ 市民文化祭の短歌、俳句作品募集中 「誠忠義士伝」全点揃う、国内3カ所目 [ 文化・歴史 ] 2014年08月13日世界で一冊の絵本を手作り アットホームに合唱コンサート 観光大使寄贈の錦絵50点を公開 [ 文化・歴史 ] 2014年08月08日高齢者大学みさき校が絵手紙展 [ 文化・歴史 ] 2014年08月07日涼を呼ぶ癒しの音色、水琴窟展 [ 文化・歴史 ] 2014年08月02日雅楽部が平安時代の七夕再現 [ 文化・歴史 ] 2014年08月01日標本と写真380点、絶滅危惧種も [ 文化・歴史 ] 2014年08月01日県展に赤穂から2部門6人入選 [ 文化・歴史 ] 2014年07月31日音楽に合わせて書道パフォーマンス [ 文化・歴史 ] 2014年07月26日旧坂越浦会所の入館通算15万人に [ 文化・歴史 ] 2014年07月24日土器に見る渡来人の息吹 [ 文化・歴史 ] 2014年07月18日
コメントを書く