忘れないで「外来種も同じ命」
2015年03月19日
外来種の命について考えた出前授業
講師は尾崎生まれの羽馬千恵さん(32)=北海道伊達市=。赤穂東中から相生高を経て帯広畜産大学へ進んだ。修士課程を修了して伊達市教委に学芸員として就職したが、「日本の外来種教育が諸外国より遅れている現状を変えたい」と北海道大学の博士課程に社会人入学した経歴の持ち主だ。
「赤穂の若い人たちにも外来種問題についての正しい知識を身につけてほしい」と中学時代の恩師が勤務する同校に出張した羽馬さんはアライグマを事例に被害状況のデータを示した一方、わなで捕獲された個体が安楽死処分される実態も説明。ヌートリアやブラックバスなど、いずれも人間の都合で持ち込んで野生化した点を強調した。
問題解決のポイントとして、▽入れない(他の地域から日本に入れない)▽捨てない(ペットを最後まで責任を持って飼う)▽拡げない(これ以上、他の地域に拡大させない)▽人に教える(知らない人に教える)の4点を挙げ、「自分に出来ることを考えて」と呼び掛けた。
会場にはアライグマを捕獲するためのわなと駆除された個体の標本も展示した。生徒たちは剥製に触れ、「もう二度と第2、第3のアライグマをつくってはだめ。外来種も命ある生き物であることを忘れないで」と訴える羽馬さんの話に耳を傾けていた。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2015年3月21日(2128号) 4面 (10,652,241byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
出初式で一年の防災願う [ 社会 ] 2014年01月19日外国人が日本語でスピーチ [ 社会 ] 2014年01月19日誓い新たに成人祝賀式 [ 社会 ] 2014年01月13日商議所が優良従業員を表彰 [ 社会 ] 2014年01月09日新年交礼会で年始あいさつ [ 社会 ] 2014年01月05日水難救助研究で消防士に博士号 [ 社会 ] 2014年01月01日参勤交代の大名行列が赤穂城に!? [ 社会 ] 2014年01月01日産廃問題、県が第三者委設置へ [ 社会 ] 2013年12月27日4階建ての新病棟、市民病院2期構想 [ 社会 ] 2013年12月27日もちつきで地域交流 [ 社会 ] 2013年12月26日日生町漁協も「反対」意見書 [ 社会 ] 2013年12月25日産廃反対署名、2万6000筆超 [ 社会 ] 2013年12月25日工場一部敷地を届出区域に指定 [ 社会 ] 2013年12月24日唐船海水浴場、来夏再開の見通し [ 社会 ] 2013年12月17日産廃処分場のトラブル実例を講演
コメント
外来種を駆除しようとするのも人間。
外来種を保護しようとする者までも人間。
そんな身勝手な人間も、自然(じねん)の一部にすぎないというのに・・・・。
いったい人間とは、何様のつもりなんでしょうね。
0 0
投稿:ラスカル 2015年03月21日多くの牛や豚、鶏など食用にしています。
動物愛護団体の方、愛護の行き過ぎが今日の状況を作っているのではないですか。
0 0
投稿:身勝手人 2015年03月21日既に農作物の被害は甚大ですが
人に被害が出ない事を祈るしかありませんね
0 0
投稿:内海 2015年03月19日コメントを書く