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「夢育む教育目指す」新教育長インタビュー

 2015年04月17日 
「夢を育む教育」に取り組みたいと語る尾上慶昌教育長
 4月1日付で赤穂市教育長に就任した尾上慶昌氏(61)=坂越=に方針と抱負を尋ねた。
 * * *
−教育長として、どういった教育を目指すか
 市長の施政方針演説であった「夢を育む教育」。「夢」というのは未来であり、「生きる力」であり、自己実現であり、達成感であり、いろいろな言葉に置き換えできる。子どもたちが明るい笑顔で学校生活を送る、夢を持って勉強する。そういう姿をイメージしている。

−どうすれば実現できるか
 私の経験から言えるのは、学校が生まれ変わる最大の要素は教師が夢を持つこと。そのために、教師一人ひとりが自分の得意分野を作ってほしい。一つの研究分野を掘り下げて深めれば、他の分野でも自信が生まれる。そうした教師の自信が学校を変える原動力になると確信している。

−児童生徒への指導について提案を
 ぜひ「校訓」を教育に活かしてほしい。校訓には、「知・徳・体」の要素が含まれている。その中身を子どもたちに伝えることで、さまざまな教えを導き出すことが出来る。

−学校でのいじめは全国的に問題になっている。赤穂市内の学校に「いじめ」はあるのか
 現時点では、いじめの報告は受けていないが、「いじめは常にある」という意識を持っておかなければ問題を見落とす。「いじめは誰にも、どこにも起こりうる」という心構えが必要だ。

−どうすればいじめはなくなるか
 いじめをゼロにする特効薬はない。教師が良質の権威をもち、「いじめは絶対にいけない」と毅然と指導すること。起きかけたときに、いじめられそうな子を守ることが必要だ。研修の実施、行動計画の策定などで教職員の意識や指導力を高める。

−研修で効果を期待できるのか
 研修の機会を継続して設け、高い意識を維持することが必要だ。

−教職員による体罰が問題になるケースがある
 「子どものため」という思いが行き過ぎて、かえってためにならないことがある。「子どものため」であると同時に「家庭や地域の理解が得られるか」という物差しも持って行動してほしい。体罰は、決して許されることではない。

−不登校の解決策は
 不登校の子どもの数だけ対策がある。ケースごとに児童生徒と教師、保護者と教師との人間関係を保ちながら対策をとっていくことが大切。足と時間で誠意を持って取り組んでいく。

−現場の教職員の負担が大きいと言われている
 どうしても担任の先生に任せてしまうという傾向があるが、チームで取り組むことが必要だ。知恵を出し合っていくしかない。学校カウンセラーの活用、育成センターとの連携を含めてやっていけば、より効果的な動きになる。

−保護者への要望は
 学校と家庭の連携は極めて重要。何か心配事があるときは、問題が深刻化したり、取り返しのつかないことになったりしないように早めに学校に相談してもらえるとありがたい。誠意をもって対応するように各学校園所長には私からも伝える。

−地域に呼び掛けたいことは
 子どもは「社会の鏡」と言われている。学校、家庭とともに地域の方々にも子どもの健全育成に関わっていただきたい。危険な遊びをしていたら注意するなど、特に子どもの安全・安心に気をかけてもらえるとありがたい。

−社会教育の分野で特に取り組みたいことは
 「スポーツ都市宣言」を掲げた自治体として、ふさわしい事業を充実させたい。スポーツ少年団の団数、団員数、指導者数はいずれも県下で4番目に多く、すでにその素地はある。少子化に伴って運営が難しくなりつつある中学校の部活動は、一つの方策として社会教育団体を受け皿にする取り組みを進める。

−教育長と教育委員長を統合した新制度下では、教育長の権限と責任がこれまでよりも大きくなる
 民間の意見を聴きながら運営していくという「レイマンコントロール」の仕組みは従来の教育委員会と変わりはない。権限というよりも責任の所在が明確になったと考えている。

−任命権者である市長とのあるべき関係は
 課題に対する取り組みがスムーズに進むように日頃から協議を重ねる。重大な問題は市長部局と協議し、市長の指示を仰ぎながら迅速に対応していきたい。

−新制度では「総合教育会議」で大綱を定める
 現行の「教育振興基本計画」(平成23年度策定)が大綱の原案になる。ちょうど今年度が中間見直しのタイミングに当たる。28年度予算に反映できるように10月ごろまでに見直したい。

−具体的な見直しのポイントは
 実態が変わったところを見直したい。「いじめ」への対策は重点的に盛り込んでいきたい。道徳の教科化や英語活動の充実など、2020年に予定されている学習指導要領改訂に向けても計画を立てていく。
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掲載紙面(PDF):
2015年4月18日(2132号) 3面 (12,799,477byte)
 (PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 社会 ]


コメント

どないするかジックリ見させてもらいまひょ

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投稿:そう言いなはんな 2015年04月20日

みんな隣の芝生は青い

0  0

投稿:保護者 2015年04月19日

夢なき者に理想なし、
理想なき者に計画なし、
計画なき者に実行なし、
実行なき者に成功なし。
故に、夢なき者に成功なし。
  吉田 松陰

「夢育む」→いいですね(^-^)
子ども、学校、保護者、地域の方々、みんな「夢」を持ってそれを大切に育てましょう。

0  0

投稿:K.D.M 2015年04月19日

「夢」・・・・。
1、眠っているときに、実際にあったことのようにいろいろの物事を見聞きしたり、感じたりする現象。
2、はかないことや、たよりないことのたとえ。
3、いつかは実現したいと思う望み。また、実現しそうもない望み。
なるほど、夢の意味は深いです。

0  0

投稿:夢雄ちゃん 2015年04月19日

大人が変われば子どもが変わる。
子どもが変われば未来が変わる。

0  0

投稿:大人みんなが変わりましょう 2015年04月19日

見て見ぬふりをする子ども達やその保護者も加害者だ

0  0

投稿:市民 2015年04月19日

もしかして、おっしゃりたいのは「幻滅」でしょうか?

0  0

投稿:上からパンダ 2015年04月18日

現時点でイジメを受け不登校になっている児童がいるにもかかわらず、報告を受けていないと言う言葉に減滅するしかありません。

0  0

投稿:パンダ 2015年04月18日

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