有年考古館で新収蔵展2015
2015年06月19日
赤穂市教委が昨年度に一般から受贈した民具や史料を紹介する企画展「新収蔵展2015」が有年楢原の市立有年考古館で開かれている。
「故・湊隆司氏使用 船大工道具」は昨年5月に亡くなった市選定保存技術保持者の湊さん愛用のかんな、のみなど32点。船大工ならではの特殊な道具の形状が興味深い。
「森家赤穂銀札」は享保15年(1730)に発行された藩札。藩札発行を幕府が条件付きで再び許可した年に当たり、石高減少に苦しんでいた森家が藩財政の立て直しを図ろうとしたことがうかがえる。
「源氏活花書院向表巻」は江戸中期に有年原の明源寺住職だった千葉龍卜(生没年不詳)が再興した生け花流派の初級免許状で明治24年の発行。江戸期に衰退したとみられていた流派が明治時代にも存続していたことを示す。
市教委によると、平成26年度には全部で8件の寄贈があったといい、今展では、うち6件を展示している。
7月10日(金)まで午前10時〜午後4時(入館は3時半まで)。火曜休館。入館無料。Tel49・3488。
掲載紙面(PDF):
2015年6月20日(2140号) 3面 (10,740,852byte)
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「故・湊隆司氏使用 船大工道具」は昨年5月に亡くなった市選定保存技術保持者の湊さん愛用のかんな、のみなど32点。船大工ならではの特殊な道具の形状が興味深い。
「森家赤穂銀札」は享保15年(1730)に発行された藩札。藩札発行を幕府が条件付きで再び許可した年に当たり、石高減少に苦しんでいた森家が藩財政の立て直しを図ろうとしたことがうかがえる。
「源氏活花書院向表巻」は江戸中期に有年原の明源寺住職だった千葉龍卜(生没年不詳)が再興した生け花流派の初級免許状で明治24年の発行。江戸期に衰退したとみられていた流派が明治時代にも存続していたことを示す。
市教委によると、平成26年度には全部で8件の寄贈があったといい、今展では、うち6件を展示している。
7月10日(金)まで午前10時〜午後4時(入館は3時半まで)。火曜休館。入館無料。Tel49・3488。
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