忠臣蔵のふるさと・播州赤穂の地域紙「赤穂民報」のニュースサイト
文字の大きさ

赤穂民報


  1. トップページ
  2. 赤穂の昔話
  3. 記事詳細

創作きりえ昔話・潮吹き穴と赤穂の塩(一)

 2016年01月16日 
 
 昔々のお話だ。瀬戸内海が、まだ「瀬戸の海」と呼ばれていたころのお話だ。その頃の瀬戸の海は、海と言っても、そんなにしょっぱくなかった。
 漁師が魚をとろうとして舟をだしても、なかなか魚がとれない日々が続いていた。魚だけではない、タコやイカ、えびなども、姿も見えなくなっていた。そして、貝もいなくなっていた。
 このあたりの漁師で、為吉という若者がいた。為吉は、お父さんもお母さんもいない。お父さんが残してくれた小さな舟で魚をとりながら、たった一人で暮らしていた。しかし、毎日、海に出るものの、魚一匹とれない日が続いている。魚を売って、そのお金で、食べていかなければならない為吉は、こまりに、こまって、村はずれに住んでいる漁師の長老さんを訪ねた。
 「どうして、この辺りに魚がいなくなったんだ?」と聞いてみた。
 長老さんは「そうさなー、昔は、ようさんとれよった。魚は、もちろん、貝もとれたし、タコやイカ、エビなんかも、よ―とれたもんじゃ。そうだ。それに、海はもっと、しょっぱかった。昔は、もっと塩辛かった。なにか海の中で大変なことが起こって、だんだん塩が減ってきたんじゃないか。だから、魚がとれないのではないか」という話を聞いてきた。(作・切り絵 村杉創夢)


関連サイト:
【関連記事】切り絵で赤穂の創作むかしばなし


掲載紙面(PDF):
2016年1月16日(2169号) 3面 (12,463,800byte)
 (PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)


コメントを書く

お名前 (必須。ペンネーム可):

メールアドレス (任意入力 表示されません):

内容 (必須入力):

※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。
投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。
今週のイベント・催し
23
(月)
 
24
(火)
25
(水)
26
(木)
27
(金)
 
28
(土)
 
29
(日)

最新のコメント

  • JR播州赤穂駅「みどりの窓口」11月末で廃止←赤穂の市民(11/27)
  • 丸山サンビーチ駐車場 また過大徴収←ありえん(11/27)
  • 丸山サンビーチ駐車場 また過大徴収←市民(11/27)

各種お申込み

以下より各お申込み、資料請求フォームにリンクしています。ご活用下さい。

スマホサイトQRコード

スマホ用URLをメールでお知らせ!
e-mail(半角入力)


ドメイン指定受信をされている方は「@ako-minpo.jp」を指定してください。

閉じる
中村唯心堂 中道工務店 矢野防水工業 赤穂メモリアルホール 野中砂子土地区画整理組合 花岳寺 兵庫県警
閉じる
中村唯心堂 中道工務店 矢野防水工業 赤穂メモリアルホール 野中砂子土地区画整理組合 花岳寺 兵庫県警