西有年夫婦殺害 孫の少年を逆送
2016年03月23日
赤穂市西有年の自宅で今年2月、同居の祖父(69)と祖母(64)を殺害したとして殺人の非行内容で送致された会社員少年(19)について、神戸家裁姫路支部が22日、検察官送致(逆送)を決定したことが各社の報道でわかった。
報道された決定によると、少年は平成24年4月に祖父母と養子縁組して同居。今年2月3日午後8時20分〜9時ごろ、自宅でハンマーで殴ったり包丁で刺したりして祖父母を殺害した、とされる。
決定理由で藤原美弥子裁判長は、休日に畑仕事を手伝わされ、給与から半分以上の約11万円を祖父母に預けるなどのストレスが犯行の遠因になった可能性があるとしながらも、「(祖父母は)そのうちの5万円は少年のために貯金していて不当な搾取とまでは言えない」と指摘した。
一方、祖父母にけがを負わせて一旦自宅を離れた後、生死を確認するために再び戻って襲撃し、事件後に友人とカラオケに行っていたことや第一発見者を装って実母や警察に電話していたことを挙げ、「強固な殺意に基づき、無抵抗の2人を殺害した悪質な事案で悔恨もみられない。刑事処分以外の措置が相当とは認められない」と判断した。
神戸地検姫路支部は今後10日以内に起訴するかどうかを判断。殺人罪で起訴されれば、裁判員裁判で審理されることになる。
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【関連記事】地検は「殺人」で家裁送致
報道された決定によると、少年は平成24年4月に祖父母と養子縁組して同居。今年2月3日午後8時20分〜9時ごろ、自宅でハンマーで殴ったり包丁で刺したりして祖父母を殺害した、とされる。
決定理由で藤原美弥子裁判長は、休日に畑仕事を手伝わされ、給与から半分以上の約11万円を祖父母に預けるなどのストレスが犯行の遠因になった可能性があるとしながらも、「(祖父母は)そのうちの5万円は少年のために貯金していて不当な搾取とまでは言えない」と指摘した。
一方、祖父母にけがを負わせて一旦自宅を離れた後、生死を確認するために再び戻って襲撃し、事件後に友人とカラオケに行っていたことや第一発見者を装って実母や警察に電話していたことを挙げ、「強固な殺意に基づき、無抵抗の2人を殺害した悪質な事案で悔恨もみられない。刑事処分以外の措置が相当とは認められない」と判断した。
神戸地検姫路支部は今後10日以内に起訴するかどうかを判断。殺人罪で起訴されれば、裁判員裁判で審理されることになる。
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