「抑制区域」でメガソーラー許可
2017年01月14日
塩屋の風致地区で民間業者が進めるメガソーラー建設計画について、赤穂市は風致条例に基づく許可をこのほど交付した。
市が平成27年12月に制定した「自然環境等と再生可能エネルギー発電設備設置事業との調和に関する条例」(再生エネ調和条例)が施行されて最初の対象事例。風致地区は同条例で、市長が事業者に事業を行わないように求める「抑制区域」に指定されているが強制力はない。
許可を受けたのは、太陽光発電事業を手掛ける「ドルーズ株式会社」(本社・大阪市福島区)のパートナー企業。計画によれば、観光牧場だった高山の中腹一帯約2万8500平方メートルに約6800枚(発電量約1500キロワット)のソーラーパネルを設置し、20年間にわたって関西電力に売電する。許可は昨年12月28日付け。
再生エネ調和条例は、事業者に事業を行わないように求める「抑制区域」を指定する権限を市長に与えており、同施行規則は土砂災害特別警戒区域や急傾斜地崩壊危険区域などとともに風致地区を抑制区域としている。
市は「抑制区域であることは事業者に伝えた」(環境課)と言うが、その点を事業者に尋ねると、「他の場所ではできないか、という打診はあったが、『事業を行わないでほしい』とは求められなかった」といい、市の意向が明確に伝わっていたとは言い難い。
同社によると、計画を進めるにあたって地元説明会を計7回開催。治水面を懸念する住民の声に配慮し、雨水を一旦貯留して分散排水できる「調整池」として施設の周囲にU字溝を敷設することを計画に追加したという。市から許可された今年9月末までに施設の完成を目指し、完成後は月2回程度の目視点検と年3回程度のメンテナンスで施設を管理運営するとしている。
掲載紙面(PDF):
2017年1月14日(2215号) 3面 (13,262,155byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
市が平成27年12月に制定した「自然環境等と再生可能エネルギー発電設備設置事業との調和に関する条例」(再生エネ調和条例)が施行されて最初の対象事例。風致地区は同条例で、市長が事業者に事業を行わないように求める「抑制区域」に指定されているが強制力はない。
許可を受けたのは、太陽光発電事業を手掛ける「ドルーズ株式会社」(本社・大阪市福島区)のパートナー企業。計画によれば、観光牧場だった高山の中腹一帯約2万8500平方メートルに約6800枚(発電量約1500キロワット)のソーラーパネルを設置し、20年間にわたって関西電力に売電する。許可は昨年12月28日付け。
再生エネ調和条例は、事業者に事業を行わないように求める「抑制区域」を指定する権限を市長に与えており、同施行規則は土砂災害特別警戒区域や急傾斜地崩壊危険区域などとともに風致地区を抑制区域としている。
市は「抑制区域であることは事業者に伝えた」(環境課)と言うが、その点を事業者に尋ねると、「他の場所ではできないか、という打診はあったが、『事業を行わないでほしい』とは求められなかった」といい、市の意向が明確に伝わっていたとは言い難い。
同社によると、計画を進めるにあたって地元説明会を計7回開催。治水面を懸念する住民の声に配慮し、雨水を一旦貯留して分散排水できる「調整池」として施設の周囲にU字溝を敷設することを計画に追加したという。市から許可された今年9月末までに施設の完成を目指し、完成後は月2回程度の目視点検と年3回程度のメンテナンスで施設を管理運営するとしている。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2017年1月14日(2215号) 3面 (13,262,155byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
12月1日に「はくほう会病院」を統合 赤穂中央病院 [ 社会 ] 2023年11月28日公共バス路線再編案 千鳥、大津など追加 有年・上郡線は休止へ 元市民病院脳外科医が科長と前院長、赤穂市を相手取り提訴 [ 社会 ] 2023年11月25日「日没後に大地震」松原町で防災避難訓練 [ 社会 ] 2023年11月12日海を隔てる柵撤去へ 県が赤穂海浜公園の再整備計画 [ 社会 ] 2023年11月11日治安に顕著な貢献 2署員に「赤穂の警察官賞」 [ 社会 ] 2023年11月10日150周年祝い母校にテント寄贈 [ 社会 ] 2023年10月31日第37代義士娘に小林優芽さん、前田留奈さん [ 社会 ] 2023年10月14日市内運行のバス運賃「200円均一」導入案 [ 社会 ] 2023年10月14日消防団活動継続した学生を認証 赤穂市が10月から制度 [ 社会 ] 2023年09月27日汚泥を不法投棄 廃掃法に基づき許可取り消し 議員報酬「3%アップ」答申案をパブリックコメントへ 千種川で恒例の水生生物調査 市内6地点で採集 台風7号 赤穂市内では「被害なし」 [ 社会 ] 2023年08月18日高取峠トンネル要望 相生市との連携「休止」
コメント
噂だと、この傾向は、再び大地震が起きて原発が全部止まらないかぎり、もう太陽光施設や売電では、作ってもペイせず、稼動しても採算が取れなくなって来てるらしいです。
赤穂御崎も今更、中止もないですわな・・・・
0 0
投稿:ソーラ事業盗らぬタヌキの空回り? 2017年06月19日0 0
投稿:赤穂太郎 2017年01月14日法律がある、条例がある中で、市にそれを越えていう権限はないでしょう。何でも市が「指導」できると誤解している人が多
0 0
投稿:民法三大原則 2017年01月14日コメントを書く