詩情豊かな版画 斎藤清展
2017年02月04日
福島をこよなく愛した版画家、斎藤清の作品が並ぶ収蔵品展
近代日本を代表する版画家、斎藤清(1907−97)の作品24点を紹介。独自の技法を活かした詩情豊かな木版画を鑑賞できる。
福島県会津坂下町に生まれた斎藤は看板職人から版画家になり、1959(昭和25)年、国際美術展サンパウロ・ビエンナーレで入賞。一躍国際的な評価を得た。浮世絵の技法や西洋的造形を取り入れ、木版画に新境地を開拓。晩年は故郷に戻り、会津を題材にした作品を多く残した。今年が生誕110年、没後20年にあたる。
代表作「会津の冬」をはじめ風景や社寺などをモチーフにした作品を展示。省略と誇張を徹底した大胆な構図、「板目摺り」や「ごま摺り」の技法を活かした独特の作風が並ぶ。
会期は東日本大震災から6年となる3月11日まで。館主の佐野正幸さん(76)は「福島をこよなく愛した斎藤の作品を通して、震災に見舞われた東北を思う機会になれば」と話している。
岩手出身の詩人、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」をテーマにした徳力富吉郎の連作版画8点、佐野館主が阪神淡路大震災復興祈念で制作した木版画も展示。午前10時〜午後4時。水曜休館。入館料200円(小学生以下無料)。Tel090・3496・4282。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2017年2月4日(2218号) 3面 (17,417,301byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
伝統の婚礼再現「坂越の嫁入り」 [ 文化・歴史 ] 2023年11月05日「映画会社やテレビ局はなぜ『忠臣蔵』を作らなくなったのか」春日太一氏講演 第62回赤穂市民文化祭 短歌・俳句入賞作 [ 文化・歴史 ] 2023年11月03日管楽合奏コン全国大会へ赤穂西中吹奏楽部 夏の雪辱果たす [ 文化・歴史 ] 2023年10月30日塩屋荒神社で秋祭り 東西の大屋台が勇壮に練り [ 文化・歴史 ] 2023年10月22日絵マップコンクール「ありがとう作品展示会」 幻の「藤緞通」復元 糸作りから自ら 丹後・上世屋で技術学ぶ [ 文化・歴史 ] 2023年10月21日「2023赤穂市美術展」が開幕 絵画、書など268点 [ 文化・歴史 ] 2023年10月19日2023年度文化・スポーツ賞 受賞者決定=赤穂市 頭人行列に獅子舞 尾崎・赤穂八幡宮「神幸式」 [ 文化・歴史 ] 2023年10月15日獅子舞存続 児童らが議論「未来に残すべき」 平田オリザ氏講演 先着300人募集 地域連携フォーラム 「坂越の船祭」男衆ら活気 4年ぶり獅子舞も [ 文化・歴史 ] 2023年10月08日子どもの笑顔でほっこり 福浦の山脇五都子さん水彩画展 [ 文化・歴史 ] 2023年10月08日「工房マップ作って」伝統工芸作家ら42人が要望 [ 文化・歴史 ] 2023年10月07日
コメントを書く