赤穂コールドロン講演会に360人
2017年08月27日
赤穂コールドロンで採取された岩石に見入る参加者
同研究所によると、赤穂市域一帯は日本列島がまだ大陸の一部だった約8200万年前の後期白亜紀に大規模な火砕流噴火によってできたカルデラが陥没した跡地に位置。その大きさは東西21キロ、南北16キロ以上に及び、阿蘇や姶良に匹敵するサイズだという。同研究所は「赤穂コールドロン」と名付け、昨年8月、調査結果を地質図にして発表した。
この日は同研究所の斎藤眞博士が地質調査の意義や作成手順を説明した上で、赤穂市一帯を3年がかりで合計200日間かけて踏査した佐藤大介研究員が赤穂コールドロンの成立過程を図解。大規模な火砕流噴火によって円形に陥没した割れ目からマグマが上昇して固まってできた「環状岩脈」など陥没カルデラ特有の現象が赤穂市と周辺で確認できたことや、地層調査によって9回の噴火があったと推定されるとの分析を語った。
講演会は赤穂市が主催し、約360人が来場。会場には赤穂コールドロンで採取された岩石も展示された。親子3人で聴講した尾崎の小学6年、大西諒英(あきふさ)君(11)は「どうやって出来たのか知りたかった。コールドロンは不思議がいっぱい」と興味を深めた様子だった。
斎藤博士は「四国山地と中国山地の間の瀬戸内海沿いだからこそ赤穂の塩田も生まれた」と地質が地形や気候、産業に恩恵をもらたした点を強調。「まずは赤穂に住む人たちが地質史を知り、郷土に誇りを持って」と呼び掛けた。
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掲載紙面(PDF):
2017年9月2日(2244号) 4面 (16,703,268byte)
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コメント
なお、講演会の後に赤穂市内で佐藤研究員とお話しさせていただきましたが、「ここに大きな火山活動があったかもしれない」とまず地形図を見ることだけで仮説を立てられて、我々の想像以上に念入りに赤穂の山の中を歩き回って、自分の仮説をフィールドワークで立証されてました 。脱帽します・・。彼の行動力と推察力があってこの発見がなされたということも記載しておきます。
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投稿:うみほたる 2017年09月09日尼子山の頂上付近の岩盤や大塚海岸のライオン岩も後期白亜紀時代の置き土産かな
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投稿:赤穂人 2017年09月05日調査員の調べだけでは、発見出来ていない天然の地層の未発見物象がまだまだあると思われます。
市民に広く、調査員として赤穂コールドロンの地質とみられる物象情報を募ってみてはどうでしょうか?
尼子山の山頂の大岩も、ライオン岩も関係を調べてみたら面白い。
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投稿:あっ!と驚く・・・・・ 2017年09月05日決めて紹介して欲しいです。興味が有る観光客でも見たり触れる場所が無いとイマイチ…だと
思います。ブラタモリ…は、良いですね。城下→御崎(コールドロン)→誓教寺(地獄絵図)→
坂越(大避神社=秦氏)と移動して、最終的には、牡蠣を食べてもらえば…と思います。晩秋
くらいならば気候的にも良さそうと思います。
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投稿:ヒロリン♂ 2017年09月04日先人が残した歴史よりも大自然が残した歴史の方が、人々を引き付ける魅力がありますね
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投稿:赤穂人 2017年09月03日「赤穂の塩は、巨大火山の上で作っていた」
「赤穂義士は、巨大火山の上で生まれた」
というような、タモリさんも驚きそうな内容ができるのではないでしょうか。 ロケの様子を想像すると、考えただけでワクワクします。
(NHKのブラタモリのホームページでは、候補地も募集されていますね。)
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投稿:尾崎人 2017年09月03日観光資源で赤穂わアピールするのなら、大河ドラマよりもブラタモリですよね
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投稿:赤穂人 2017年09月03日赤穂市長が先頭となって、日本遺産認定に向けた取り組みと具体的作業を早速始められたい。「鉄は熱いうちに打つ。」赤穂義士だけでなく、赤穂市を全国展開する絶好のチャンス。機転を利かす、市政の力の見せ所。
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投稿:くびなが竜 2017年09月02日これを機会に、「赤穂の地層、地質」と「赤穂の風景」を結びつけて、市民に広く知らせることを赤穂市が主体となって取り組んではどうか。
赤穂に住む誇りが持てると思う。同時に眼前に広がる赤穂の自然風景が、違って見えてくるに違いない。私たちには、次世代にこの財産を引き継ぐ責任があるとも思う。
地球生誕後にほんの一瞬登場した(人間)生物が、繁栄という名のエゴで科学物質ゴミなどをまき散らし、地球歴史や生態系を壊すことは、許されない。
赤穂コールドロン。過去からのメッセージです。「かいく」さんのおっしゃるとおり生かすも殺すも関係者次第。もっと言えば、赤穂市民の知的関心の高揚次第だと思う。
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投稿:アンモナイト 2017年09月01日失礼しました
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投稿:かいく 2017年08月28日そんな時代(8300万年〜8200万年前)に今の赤穂で大きな火山の噴火があり、大きな凹みができた。そこにマグマなどが積もり、現在の赤穂の土台ができあがった。
これを「赤穂コールドロン」と呼ぶことにするようだ。
私も参加したが、この発見は生かすも殺すも関係者次第と感じた。
地質が風景や人間社会(歴史や伝統)を作ると言われていた。
これを機に赤穂の歴史を再定義し直して、ストーリーを持った観光につなげて欲しい。
「例えば、
1.日本はまだ大陸の一部。白亜紀に赤穂の土台が完成、赤穂コールドロン。赤穂御崎の地質的成り立ち
2.南北の千種川と東西の道路で古墳時代前後では有年が当時の市街地。現在の市街地は海
3.坂越と秦氏を通じた聖徳太子とのつながり
4.中国・四国山地、瀬戸内海の影響で製塩・塩田ができた
5.赤穂藩が栄える。この頃から現在まで上下水道技術が国内有数」
他のカルデラはジオパークとして観光に上手く取り込んでいるところがあるようだ。もちろん観光・名義のためだけではなく、保全や研究、教育、普及などの活動も必要である。
赤穂市役所が主体となって、関係周辺自治体(日生市・備前市・上郡町・相生市)や海洋科学館、その他関係団体を含めてじっくりこの発見の活用について考えて欲しい。
・赤穂コールドロンのポイント
【長所】阿曽や姶良カルデラと並んで日本最大級
【短所】浸食によりカルデラ地形が失われていて、目に見て実感できる所が少ない
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投稿:かいく 2017年08月28日コメントを書く