《御崎メガソーラー》住民要望受け排水計画を修正
2018年02月20日
自治会役員に事業計画の修正案が示された説明会
住民側の要望を受け入れ、当初計画では素掘りだった排水溝をコンクリート製に変更したほか沈砂池も設置する計画。事業者は3月中旬にも住民説明会を開く予定で、「30年に一度の大雨にも耐えられる設計にした。工事再開への理解を得たい」としている。
修正案は19日に御崎公民館であった地元自治会役員への事前説明で明らかになった。説明会には事業者側から7人、自治会側は市議を含めて約20人が出席した。
説明によると、事業面積約4万7000平方メートルの3分の2にあたる約3万平方メートルを造成し、7020枚の太陽光パネルを設置する。雨水は用地をほぼ取り囲むように整備するコンクリート製U字溝で集水し、沈砂池や泥溜め枡を中継して海へ放流するプラン。地形的に海側への放流が困難な範囲は雨水を地下に染み込ませる「浸透側溝」で治水を図る。県総合治水条例の指針に基づき、「30年に一度の大雨、1時間110〜120ミリの雨量に耐えられるように設計した」という。
説明を受けた自治会役員からの質問は風害や光害、景観保全など多岐にわたったが、最も関心が集まったのは、やはり防災治水だった。
「排水溝が土で埋まった場合のメンテナンスは誰が行うのか」「もし事故や被害が発生したら、どのように補償するのか」といった問い掛けに九電工を中心とする事業者側は「メンテナンスは九電工が担当する。保守点検や補償については今後話し合いの上で協定を結ぶことも検討したい」と回答した。
また、用地の一部で前事業者が無許可の切り土を行った箇所があることについて、「パネルを設置せず、元の状態に戻すべき」との指摘もあった。事業者側は「これ以上、パネルの枚数を減らすと事業が成り立たなくなる。切り土の部分は市に計画変更届を提出する」と修正案への理解を求めた。
事業者は今後住民説明会を開いた上で行政への許可申請や届出手続きを行い、早ければ4月中の工事再開を目指す。「今後も住民のみなさんと話し合いを重ねながら事業を進めていきたい」と話した。御崎地区自治会連合会の亀井義明会長は「われわれからの質問にできるだけ答えようという誠意が感じられた」と一定の評価を示し、「一日も早く安全安心な状態にしてほしいという気持ちに変わりはない」と語った。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2018年2月24日(2268号) 3面 (10,556,430byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
「立ってられへん」大地震の揺れ実感 [ 社会 ] 2016年01月16日学校創立90周年へ機運の懸垂幕 [ 社会 ] 2016年01月16日産廃処分場反対へ弁護士が講演 [ 社会 ] 2016年01月16日北朝鮮の水爆実験に抗議声明 [ 社会 ] 2016年01月14日《御崎メガソーラー問題》自治会が事業者へ質問状 [ 社会 ] 2016年01月14日民生委員の功績に大臣表彰 [ 社会 ] 2016年01月13日美化センターの大規模改修完了 [ 社会 ] 2016年01月12日「行動に責任」新成人が抱負 [ 社会 ] 2016年01月12日明石市長「未来へつなぐ新しい発想」 [ 社会 ] 2016年01月12日JR西が大津に新幹線保守基地計画 [ 社会 ] 2016年01月01日赤穂JC 新理事長に山口一郎氏 [ 社会 ] 2016年01月01日有年地区に乗合タクシー導入へ 花岳寺に自作の木版画を奉納 [ 社会 ] 2015年12月24日《御崎メガソーラー問題》住民集会で多数決「容認」 [ 社会 ] 2015年12月23日内蔵助にちなみ忠臣蔵囲碁大会 [ 社会 ] 2015年12月21日
コメント
0 0
投稿:良い子の味方 2018年02月26日コメントを書く