買い物利便向上へ集会所で出張昼市
2018年03月31日
大勢の利用客でにぎわう千鳥集会所の「水曜市」
市営・県営住宅があり500を超える世帯が暮らす千鳥自治会は数年前に地区に唯一残っていた食料品店が店じまい。「買い物が不便で困る」との住民の嘆きを受けた自治会役員が市内の業者や農家に出張販売を要望したが採算面で難しく、引き受けるところはなかった。
そんな中、住民の知り合いで備前市穂浪で4代続く青果販売業「梅木商店」を営む谷啓一さん(63)が「2週間に1回でよければ」と引き受けた。店が休みになる水曜午後に「水曜市」として昨年12月にスタート。ちらしを各戸に配布して開催を知らせたところ、初回から大勢の客でにぎわった。「新鮮で安い」と好評で、毎回60〜100人の利用があるという。
谷さんは「水曜市」がある日は午前の仕事を終えると、ワゴン車2台に段ボール箱入りの野菜や果物を積み込み赤穂へ。集会所へ到着すると品物を降ろして手際よく値札を付けていく。およそ30分もすれば会議室が青果売り場に早変わり。開店予定時刻の1時半になる前に集会所に買い物客が集まり始めるといい、いかに住民が楽しみにしているかがうかがえる。
利用客のほとんどは徒歩の高齢者。杖をついて買い物に訪れた女性は「車も自転車も乗らんから、本当にありがたい。月2回で十分なので、これからも続けてほしい」と継続に期待する。
「商売はお客さんに喜んでもらってこそ意味がある。手間はかかるけど、『ありがとう』って言われたら、また来るしかないわね」と谷さん。自治会では住民の要望に応じて品揃えを増やそうと惣菜や菓子類を出品してくれる業者を探しているといい、村阪産代一会長は、「暮らしやすい地域づくりにつなげたい」と話している。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2018年3月31日(2272号) 1面 (13,077,582byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
《台風10号》市内全域に「避難準備・高齢者等避難開始」 [ 社会 ] 2019年08月15日商議所の創業塾 先着20人を募集 障がい者用トイレ調べてマップに 台湾から短期留学生、雅楽など体験 [ 社会 ] 2019年08月02日80年前の夏 修学旅行で富士登山 [ 社会 ] 2019年07月31日《西有年産廃》無届けで樹木伐採 市が中止指導 [ 社会 ] 2019年07月27日循環バス「ゆらのすけ」増便案公表 [ 社会 ] 2019年07月26日初乗り運賃10円値上げへ〜ウエスト神姫 「坂越のまち並みを創る会」に助成金 参院選 赤穂市投票率50%割り込む [ 社会 ] 2019年07月22日坂越橋 9月から大型車通行禁止に [ 社会 ] 2019年07月22日女子高生3人組 まちパンフ第2号 [ 社会 ] 2019年07月20日《西有年産廃》県へ「断固反対」改めて訴え [ 社会 ] 2019年07月17日「参院選へ投票を」街頭で呼び掛け [ 社会 ] 2019年07月14日災害から命守る「安全ゾーン」「近助」 [ 社会 ] 2019年07月13日
コメントを書く