ナイフ一本 模様細工の美
2018年05月12日
ナイフ一本で彫刻したカービング作品と高見満利加さん
浜市のタイカービング講師、高見満利加さんが約100点を出品。花や鳳凰などを緻密に彫り込んだ作品が来場者の目を楽しませている。入場無料。
タイカービングは、もともとタイの宮廷で王様に捧げる食事の果物や野菜を美しく飾りたてたフルーツ・ベジタブルカービングから始まったとされ、その起源は約700年前とも言われる。その後、より繊細な模様を施しやすい石けんを彫るソープカービングが派生して芸術性が高まり、近年はろうそくを素材とするキャンドルカービングも生まれた。インテリアとして日本でも人気が高まっている。
高見さんは10年前から趣味で始め、6年前に本場・タイで一流作家の教えを受けて腕を磨いた。自宅などで教室を開き、これまでに教えた人数は延べ1500人。「カービングの魅力をもっと多くの人に知ってほしい」との思いから今回の個展を催した。
中をくり抜いた石けんに透かし彫りを施したレリーフ、バラをかたどったカービングで文字盤の回りを装飾した掛け時計、クリスマスケーキに見立てたアレンジ作品など多彩。表面を彫刻した球体のろうそく内部にLED照明を仕込んだキャンドルカービングランタンは高見さんが考案。中からの光によって彫刻の模様が幻想的に浮き上がる。
頭の中に描いたイメージを下絵なしでカットして作品を作り上げるという高見さん。常に新しいデザインになるように心掛けている。「ナイフ一本で美の世界を展開するのがカービングの魅力。細部まで見てもらえたらうれしいです」と話している。
5月19日(土)まで午前10時〜午後4時(最終日は2時まで)。月火休み。TEL52・6502。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2018年5月12日(2277号) 4面 (11,357,483byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
「海のように広い心に」小学校に作品寄贈 [ 文化・歴史 ] 2018年11月27日「自分の色で描いて」後藤仁さんが絵画指導 西山松之助氏の母校で茶道体験教室 「熱意で盛り上げて」北前船寄港地セミナー いざ本番!「子ども義士物語」21日上演 江戸時代の形紙もとに藍染め体験 [ 文化・歴史 ] 2018年11月17日晴れの全日本フェスへ「心は一つ」 18日に「北前船寄港地セミナー」 「手仕事の流儀」赤穂の女匠ら意見交換 古民具に命ふたたび リメイク展 [ 文化・歴史 ] 2018年11月09日9日から市美術協会の第30回小品展 [ 文化・歴史 ] 2018年11月05日風土が生んだ美「民芸運動の作家」展 [ 文化・歴史 ] 2018年11月03日東欧・トルコ水彩画展 大津の橋本正史さん [ 文化・歴史 ] 2018年11月03日「あこう路地さんぽ」参加者を募集 市民文化祭 短歌・俳句の入賞者 [ 文化・歴史 ] 2018年11月01日
コメント
調べたら凄い技術で感心しました!
0 0
投稿:ぽん 2020年12月10日コメントを書く