義士祭出演目指して「やり踊り」
2018年07月28日
「赤穂の新たな伝統芸能をつくりたい」と意気込む平田孝光さん(右)
忠臣蔵の名場面を題材にした唄がほぼ出来上がり、小道具のやりと衣装も試作。踊り手を募集して一緒に振り付けの仕上げを話し合っていく段階までこぎつけ、8月5日(日)に中広の赤穂市文化会館ハーモニーホールで実行委員会を立ち上げる。発起人の平田孝光さん(76)さん=中広=は「ゆくゆくは義士祭への出演を目指したい」と抱負を話している。
平田さんは鳥取県出身。子どものころから忠臣蔵の映画が大好きで、38歳で仕事の関係で赤穂に移住してからは赤穂義士を誇りに思うようになった。「12月の義士祭に『動き』のあるものを取り入れれば、もっと祭りがにぎわうのでは」と個人的に思いを巡らせてきた中、出身地の郷土芸能「因幡の傘踊り」をモチーフにした「赤穂義士やり踊り」を発案。アイデアを相談した知人からも「おもしろい」と後押しされ、今年3月から唄の創作に取りかかった。
作詞や作曲の経験はなかったが、忠臣蔵関係の本や資料を読んで歌詞をまとめ、甚句調の曲をつけた。「刃傷松の大廊下」「赤穂城明け渡し」「吉良邸討ち入り」と赤穂の歴史を織り込んだ「赤穂甚句」の4曲。衣装は黒い作務衣に白のはちまきと帯、たすきで討ち入り装束をイメージした。
踊り手が手に持つやりは木の棒にプラスチック製のおもちゃの刀を取り付けて試作した。首の部分の鉄筒の中に金属のかけらを仕込み、やりを振ったり地面に着けたりすると「カチャッ」と小気味よい音が鳴る仕組み。傘踊りで使われる鈴の付いた傘をヒントに考えた。
平田さんは持ち前のフットワークの良さで少しずつ賛同者を拡大。共通の知人から紹介された相生市千尋町の歌謡サークル講師、馬江成佶さん(72)は「平田さんとは初対面で、『自分には無理』と断ったが、熱心さに根負けした」と唄い手を引き受けた。城西町の会社員、金礪一輝(かずき)さん(23)は平田さんの知り合いに誘われ、「小学校で義士教育を受けて忠臣蔵が好きだったし、赤穂にとっても良いことだと思って参加しました」とさっそく衣装を試着して振り付けを練習した。
「少しずつですが、協力や応援してくれる人たちが増えてきてありがたい」と平田さん。実行委員会の発足式は5日午後1時から3階練習室2で行う。改めて趣旨や今後のプランを説明し、試作した衣装とやりも展示する予定で、「年齢問わず興味のある方は気軽にのぞいてもらえれば」と参加を呼び掛けている。問い合わせは平田さんTEL090・1444・3505。
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2018年7月28日(2287号) 1面 (9,249,118byte)
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コメント
B急→B級グルメの立ち上げ隊の間違いでした。
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投稿:イイっすね 2018年07月29日0 0
投稿:若い人の意気込みに拍手 2018年07月29日そのフットワークの良さを活かして、ニュートラディショナルの垣根を軽々しくも図々しく飛び越してほしいものです。
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投稿:イイっすね 2018年07月29日0 0
投稿:「伝統芸能」を立ち上げるのですか 2018年07月29日コメントを書く