パラ水泳日本選手権で金、銀
2018年12月08日
水泳の第35回日本パラ選手権大会(1・2日、三重県鈴鹿市)で、東浜町の吉川真澄さん(58)が女子50メートル自由形のS6シニアクラス(中等度の片麻痺で麻痺側上肢に重度な制限がある50歳以上)で従来の大会記録を15秒以上縮める1分3秒20で金メダル。
大町の古川修哉さん(21)は男子50メートル背泳ぎのS8クラス(片上腕切断など)で52秒40で銀メダルを獲得した。
パラリンピック日本代表選手も出場する大会。2人は6月の近畿大会で標準記録を突破し、ともに初出場だった。
5年前の脳出血の後遺症で右半身に障害がある吉川さんは左手と左足でより推進力を生む泳ぎを練習。今大会へ向けて筋力トレーニングにも取り組んだ努力が結果に現れた。3年前に仕事中の事故で右上腕を切断した古川さんも日本選手権出場が決まってからフォームを改良。水の抵抗を受けにくい姿勢で泳げるようになり、スピードが上がった。
競技会場となったプールは水深が2・6メートルもあり、競技歴の浅い2人にとっては「溺れるかも知れない」という恐怖心があったという。「絶対に勝つ、新記録を作る、と自分に言い聞かせて泳ぎ切りました」と吉川さん。古川さんは「いつも応援してくれている家族のことを思って頑張りました」とレースを振り返った。
2人を指導する光都SCの末政博文コーチは「この結果を励みに心と身体を鍛え、来シーズンはさらに大きく羽ばたいてほしい」とエール。吉川さんは「今回の記録更新と背泳ぎでも大会新記録を出したい」と新たな目標を立て、古川さんは「来年は僕も大会新記録で金メダルを」と力強く宣言した。
掲載紙面(PDF):
2018年12月8日(2304号) 1面 (6,537,439byte)
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大町の古川修哉さん(21)は男子50メートル背泳ぎのS8クラス(片上腕切断など)で52秒40で銀メダルを獲得した。
パラリンピック日本代表選手も出場する大会。2人は6月の近畿大会で標準記録を突破し、ともに初出場だった。
5年前の脳出血の後遺症で右半身に障害がある吉川さんは左手と左足でより推進力を生む泳ぎを練習。今大会へ向けて筋力トレーニングにも取り組んだ努力が結果に現れた。3年前に仕事中の事故で右上腕を切断した古川さんも日本選手権出場が決まってからフォームを改良。水の抵抗を受けにくい姿勢で泳げるようになり、スピードが上がった。
競技会場となったプールは水深が2・6メートルもあり、競技歴の浅い2人にとっては「溺れるかも知れない」という恐怖心があったという。「絶対に勝つ、新記録を作る、と自分に言い聞かせて泳ぎ切りました」と吉川さん。古川さんは「いつも応援してくれている家族のことを思って頑張りました」とレースを振り返った。
2人を指導する光都SCの末政博文コーチは「この結果を励みに心と身体を鍛え、来シーズンはさらに大きく羽ばたいてほしい」とエール。吉川さんは「今回の記録更新と背泳ぎでも大会新記録を出したい」と新たな目標を立て、古川さんは「来年は僕も大会新記録で金メダルを」と力強く宣言した。
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