創作昔話・仮屋の仏さま(三)
2019年02月15日
「私は、この河原を歩いているときにな。この石が苦しそうにしているのに気がついたんじゃ。そこで、丸一日、その声を聴いていた。そうして、わかったのだ。この石の中には、仏様がいらっしゃる。仏様は、外に出ることを希望されている。私は、そのお手伝いをして差し上げなくてはいけないことに、気がついたのじゃ。それから、毎日、少しずつ石を削っていくことを始めたのじゃ」
ウサギは、わかったのかどうか、じっとお坊さんの顔を見つめていました。(作・切り絵=村杉創夢)
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2019年2月16日号(2314号) 4面 (12,136,727byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 赤穂の昔話 ]
創作きりえ昔話・潮吹き穴と赤穂の塩(六) 2016年06月25日創作きりえ昔話・潮吹き穴と赤穂の塩(五) 2016年05月21日創作きりえ昔話・潮吹き穴と赤穂の塩(四) 2016年04月23日創作きりえ昔話・潮吹き穴と赤穂の塩(三) 2016年03月26日創作きりえ昔話・潮吹き穴と赤穂の塩(二) 2016年02月27日創作きりえ昔話・潮吹き穴と赤穂の塩(一) 2016年01月16日
コメントを書く