村絵図が物語る有年の歴史
2019年02月22日
企画展「江戸時代の村の風景−有年村絵図展−」で展示されている「原村洪水絵図」
「原村文書」(有年原自治会所有)は寛永2年(1625)から昭和初年に至る村方文書。平成12年に市文化財に指定された。今展では3000点を超える資料の中から図面や地図の主なものをピックアップして紹介している。
「赤穂郡絵図」は天明7年(1787)に幕府視察の道順を代官に提出するために作製されたもので、各集落の地名を領主ごとに色分けして表示している。「原村洪水絵図」(年代不詳)は千種川の洪水で集落が浸水したときの被害状況を視覚的に記録。文化年間の「原村御普請所絵図」は堤防や橋、ため池などの工事箇所を描いている。
市教委によると、原村は元禄事件後に幕府領(天領)として上郡村の代官所の支配下に組み込まれたが、村方三役を中心とする自治により運営されたため、村政に関する様々な史料が残ったという。
会場には過去と現代を対比できるよう、昭和22年(1947)の空撮写真も展示している。市教委文化財係の山中良平学芸員は「絵図は地域の歴史を物語る重要な資料。江戸時代の絵図がこれだけまとまって残っていることは珍しく、当時の様子を思い浮かべながら見学してもらえれば」と話している。
入館無料で4月8日(月)まで午前10時〜午後4時。火曜休館。Tel49・3488。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2019年2月23日号(2315号) 4面 (7,110,968byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
電子雑誌閲覧サービス導入 市立図書館 人物などリアルに描写 色鉛筆画展 [ 文化・歴史 ] 2022年05月18日「赤穂の路地」テーマに写真展 [ 文化・歴史 ] 2022年05月16日キャンバスの会 ウインドギャラリー展 [ 文化・歴史 ] 2022年05月11日女性たちの絵画作品ロビー展 [ 文化・歴史 ] 2022年05月05日「伝統と新しいかたち」山陽百貨店で赤穂緞通展 [ 文化・歴史 ] 2022年04月29日清方、松園、夢二など「近代版画の女性像」展 [ 文化・歴史 ] 2022年04月25日カエルに象、ウサギ……レトロな看板人形の写真展 [ 文化・歴史 ] 2022年04月24日29・30日、赤穂城二之丸庭園で屋形舟遊覧 市内で映画ロケ 市民延べ100人がエキストラ [ 文化・歴史 ] 2022年04月13日春恒例のサロン演奏会 通算30回に [ 文化・歴史 ] 2022年04月11日中広の仲江俊明さん 趣味の水墨画展 [ 文化・歴史 ] 2022年04月10日温かみと癒し「笑い文字」展 [ 文化・歴史 ] 2022年04月09日明徳究め「不生」説く 赤穂で大悟の盤珪永琢 生誕400年 [ 文化・歴史 ] 2022年04月02日森崎伯霊没後30年「ふたたびの春」親子展 [ 文化・歴史 ] 2022年03月31日
コメントを書く