創作昔話・仮屋の仏さま(六)
2019年03月23日
その代わり、一体の仏さまがこの小屋の隅に残されていました。
石の中から、仏様を掘り出したお坊さんは、すでに旅立っていかれたようでした。そのあと、百姓の人たちは、小屋にやってきて、その仏様を眺めているだけで、温かい気持ちになることができたのです。
あのお坊さんは、きっとえらいお坊さんに違いないとして、人々は、お坊さんのことを「大師様」、この仏さまのことを「仮屋の仏さま」と言って、大事に大事に見守ってきたのです。(作・切り絵=村杉創夢)
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2019年3月23日号(2318号) 4面 (9,504,731byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 赤穂の昔話 ]
創作きりえ昔話・潮吹き穴と赤穂の塩(六) 2016年06月25日創作きりえ昔話・潮吹き穴と赤穂の塩(五) 2016年05月21日創作きりえ昔話・潮吹き穴と赤穂の塩(四) 2016年04月23日創作きりえ昔話・潮吹き穴と赤穂の塩(三) 2016年03月26日創作きりえ昔話・潮吹き穴と赤穂の塩(二) 2016年02月27日創作きりえ昔話・潮吹き穴と赤穂の塩(一) 2016年01月16日
コメントを書く