義士供養の熊本藩士 地元で顕彰碑建立へ
2019年11月08日
堀内伝右衛門が建立した義士遺髪塔と宮川政士さん
細川家は討ち入り後の義士が預けられた4家の一つで、大石内蔵助はじめ17人が切腹までの間を過ごした。接待役だった伝右衛門は義士の世話を親身に尽くし、義士たちから聞き取った話を書き留めた「堀内伝右衛門覚書」は事件研究に欠かせない貴重な史料となっている。
伝右衛門は17人からもらい受けた遺髪を知行地の山鹿に持ち帰り、日輪寺に遺髪塔を建立。83歳で亡くなるまで供養したという。その後も「堀内組」と呼ばれる地元集落の住人たちが遺志を継いで代々世話を続け、2005年には市民有志による「平成堀内組」が発足。現在も毎年2月4日の義士命日に遺髪塔前で慰霊祭の「義士まつり」が営まれている。
記念顕彰碑の建立は「地元が誇れる武士(もののふ)として末永く伝えたい」と平成堀内組が計画。伝右衛門の紹介文などを刻んだ石碑(高さ約1・2メートル、幅約1・5メートル)を同寺の賛同を得て遺髪塔のそばに設置し、来年の「義士まつり」で除幕する予定だ。今年8月から協賛を呼び掛けたところ、地元だけでなく赤穂、東京などにも支援が広がり、これまでに目標額の約3分の1が集まったという。
平成堀内組の頭取、宮川政士さん(69)=山鹿市熊入町=は「赤穂のみなさんにもご協力いただけてありがたい。顕彰碑によって堀内伝右衛門が広く知られるようになれば」と話している。
協賛は今年12月14日まで郵便振替01790−2−151226「平成堀内組」で受け付けている。問い合わせはTel090・3669・0361(宮川さん)。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2019年11月9日号(2347号) 4面 (6,821,506byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 文化・歴史 ]
川柳赤穂吟社が創立1周年大会 [ 文化・歴史 ] 2013年11月13日絵画、書道など高齢者作品展 [ 文化・歴史 ] 2013年11月13日結成20周年、油彩画の作品展 [ 文化・歴史 ] 2013年11月13日キャンバスの会ロビー展 [ 文化・歴史 ] 2013年11月09日優美な装飾、トールペイント展 [ 文化・歴史 ] 2013年11月06日美術協会が第25回小品展 [ 文化・歴史 ] 2013年11月06日9・10日、秋の山野草展 [ 文化・歴史 ] 2013年11月04日発掘速報展「浅野内匠頭」の木簡も [ 文化・歴史 ] 2013年11月03日学芸員のガイドで有年史跡巡り 講演会「播磨国風土記の謎」 [ 文化・歴史 ] 2013年11月01日市文化・スポーツ賞に3団体15個人 和風建築のカトリック教会堂、解体へ [ 文化・歴史 ] 2013年10月26日義士一級史料の解説本、改訂刊行 [ 文化・歴史 ] 2013年10月26日文化セミナー「黒田官兵衛」 第38回白いチョークの会展 [ 文化・歴史 ] 2013年10月26日
コメント
ぜひ私たち一般の者もそれを読んでみたいと思いました。
4 0
投稿:田吹祥子 2024年02月16日一度機会をつくり、何とかご当地を訪問したく考えております
その覚書の代用語がに約したものがないかなーと思ったりしております。
6 1
投稿:佐伯光彦 2024年02月15日コメントを書く