モンゴル最西端の県、バヤンウルギー
2020年10月16日
夏のアルタイ山脈
日本ではやっと暑い夏が過ぎ、秋を迎えましたが、季節の変わり目、体調はいかがでしょうか。今回は『モンゴルの夏』について、お話をします。
モンゴルの夏は、7月中旬から8月下旬です。日本に比べると時期は短く、夏でも朝晩の気温は10度前後まで下がることがあり、長袖が必要です。
日中は日差しが強く20〜30度まで気温が上昇しますが、湿気がなくカラッとしていて、とても過ごしやすい気候です。
また、朝4時から日が上り、夜22時頃まで明るいので、1年の中で最も活気がある季節です。
モンゴルではほとんどの会社で長期夏休みを取ることができます。私の活動していた病院でも、職員は交代で約1か月程度の休みを取り、田舎へ行ったり、旅行へ行ったりします。
私は昨年の夏、モンゴル最西端、ロシアとカザフスタン共和国に隣接しているバヤンウルギーという県へ行ってきました。
モンゴル国内ですが、首都ウランバートルから飛行機で1時間(バスでは60時間)のところにあり、カザフ民族が多く住んでいます。
ウランバートルとは民族衣装や食べ物、公用語(カザフ語)が異なり、国内なのに他の国へ旅行に来ているような気分になります。
その中でも特におすすめは、国境にあるアルタイ山脈(日本語で金の山)で、モンゴル・カザフスタン・ロシア・中国にまたがる全長約2000キロメートルの大山脈です。最高峰は標高4506メートルで、金や銀といった鉱物資源が豊富です。ロシアに属する一部地域が、1998年に「アルタイのゴールデンマウンテン」の名称で世界遺産(自然遺産)に登録されました。
山頂からは氷河に囲まれた緑豊かで広大な草原が見渡せ、山脈の中に広がる絶景に出会うことができます。車や馬でも登ることができますので、様々な方法で自然を楽しむことができる場所です。また、夜にはゲル(モンゴルの伝統的な移動式住居)に泊まって、満天の星空を見ることもできます。
涼しく、自然豊かな大草原でのんびり癒されたい!という方は、ぜひ一度バヤンウルギーへ行かれてみてはいかがでしょうか。
* * *
▽奥田美咲さん=赤穂市城西町出身。作業療法士としての経験を活かし、国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員としてモンゴルの首都ウランバートルの国立病院で作業療法士の育成に関わっている。任期は2020年秋までで、新型コロナウイルス感染拡大の影響で現在一時帰国中。
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掲載紙面(PDF):
2020年10月10日号(2388号) 4面 (9,169,319byte)
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コメント
いつも連載楽しく読んでいます。
モンゴルに行ってみたいと思うようになりました。
次回も楽しみにしています。
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投稿:SV 2020年11月23日コメントを書く