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美咲のきょうも笑顔!(2)ナーダム祭でモンゴル文化を体感

 2019年10月12日 
モンゴルの国民的祭典「ナーダム」
 サインバイノー(モンゴル語でこんにちは)。
 日本はやっと暑い夏が終わりを迎え、秋祭りのシーズンですね。
モンゴルに秋祭りは無いですが、夏は国内の至るところで「ナーダム」というモンゴル最大の民族の祭典が開催されます。
 この祭典は、1921年に国民的行事となり、毎年7月11日の革命記念日を祝うために行われるようになりました。3日間にわたって首都ウランバートルのスタジアムで行われています。3日間は市内の会社が休みになり、国民だけでなく、各国からも多くの観光客が訪れ、お祝いムードとなります(首都以外は地域によって開催日が異なります)。
 ナーダム祭では、各地から選手が集まり、モンゴルの伝統スポーツであるブフというモンゴル相撲、競馬、弓射の3つの競技が行われます。
 相撲21ある各県から数百人の大きくてムキムキな体つきのつわものたちが集い、白熱した戦いが繰り広げられる競技です。制限時間はなく、勝敗が決まるまで長い時間戦い続ける場合もあり迫力満点です。
 私は今回、開会式と相撲、弓射を診に行きました。開会式では伝統民族楽器の馬頭琴演奏や、モンゴルの歴史をストーリーにした民族舞踊、騎馬隊のパレードなどの披露もあり、とても華やかです。特に騎馬隊のパレードは、走る馬の上でパフォーマンスをしたり、伝統衣装を着て馬を乗りこなしたりしている姿はとてもかっこよく、客席から歓声が沸き起こっていました。
 このナーダム祭は、2010年にユネスコ無形文化遺産に登録されていて、普段はなかなか見ることができないモンゴルの文化を体感できます。
 ぜひ一度、ナーダム祭ならではの国一体となって興奮に包まれるモンゴルへ遊びに来てください。
 * * *
 ▽奥田美咲さん=作業療法士としての経験を活かし、国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員として2020年秋までモンゴルに2年間の単身赴任中。首都ウランバートルの国立病院で作業療法士の育成に関わっている。
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掲載紙面(PDF):
2019年10月12日号(2343号) 4面 (6,750,618byte)
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