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能楽の祖ゆかりの大避神社で奉納上演

 2020年10月27日 
坂越・大避神社で行われた能楽奉納
 雅楽・能楽の祖とされる秦河勝を祭神とする坂越の大避神社(生浪島堯宮司)で27日、能楽と仕舞の奉納があり、河勝公の遺徳を偲ぶとともに天下泰平と安寧息災を祈願した。
 今年6月に予定されていた赤穂市民能がコロナ禍で中止となったことを受け、実行委員会が文化庁の「文化芸術活動継続支援事業」として無観客で企画した。拝殿前で観世流シテ方の大西礼久さん、福王流ワキ方の江崎正左衛門さんらが能「羽衣」を奉納。大西智久さんによる仕舞「玄象」も演じられた。
 奉納後は神戸女子大学古典芸能研究センター非常勤研究員の大山範子氏と生浪島宮司が河勝と能楽の関わり、同神社に秘宝として伝わる舞楽面などについて対談。大山氏は、河勝にまつわる伝承について、「まったくいわれがないということではなく、基になっているものが代々大切に語り継がれてきたのではないか」と語り、生浪島宮司は「能の奉納をご祭神の河勝公も非常に喜んでおられるはず」と話した。
 実行委員会はこの日の奉納上演と対談のもようを後日インターネットで動画配信する予定にしている。
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掲載紙面(PDF):
2020年10月31日号(2390号) 4面 (10,103,089byte)
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