60年以上続く駅の生け花ボランティア
2021年07月17日
加里屋のJR播州赤穂駅の改札口前に生け花の展示ケースがある。赤穂市華道連盟の会員らがボランティアで作品を展示。60年以上の長きにわたり、乗降客の目を和ませている。
同連盟に加盟する各流派の指導者5人が10日単位で持ち回りで展示を担当。季節の植物を使った作品を飾っている。赤穂市文化協会設立20周年記念誌『あこうの文化』によると、1961年に発足した同連盟の前身である「赤穂駅生花協力会」によって始まった活動とみられる。
「旧駅舎のときは切符売り場の横に展示ケースがあってね。当時は会員数も多く、当番が回ってくるのは半年に一度くらいでした」と萩原茂洲会長(82)=木生谷=。駅舎の橋上化に伴って現在の場所に移り、展示ケースを新調した。親子2代にわたって奉仕を続けている会員もある。
現在は50日ごとに当番が回り、担当期間中は水換えのためほぼ毎日駅を訪れる。途中で少なくとも1回は生け替え、花がしおれやすい夏場は2回生け替えることも。「花を生けていると、『いつも見せてもらっています』と声を掛けてくれることもありまして。それが励みになっています」という。
萩原会長は「会員の高齢化が進んで、いつまで続けられるかわかりませんが、できるだけ長く続けたい。駅を利用される方々の心の癒しになり、花を愛する人が増えればうれしい」と話している。
掲載紙面(PDF):
2021年7月17日号(2425号) 1面 (9,672,281byte)
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同連盟に加盟する各流派の指導者5人が10日単位で持ち回りで展示を担当。季節の植物を使った作品を飾っている。赤穂市文化協会設立20周年記念誌『あこうの文化』によると、1961年に発足した同連盟の前身である「赤穂駅生花協力会」によって始まった活動とみられる。
「旧駅舎のときは切符売り場の横に展示ケースがあってね。当時は会員数も多く、当番が回ってくるのは半年に一度くらいでした」と萩原茂洲会長(82)=木生谷=。駅舎の橋上化に伴って現在の場所に移り、展示ケースを新調した。親子2代にわたって奉仕を続けている会員もある。
現在は50日ごとに当番が回り、担当期間中は水換えのためほぼ毎日駅を訪れる。途中で少なくとも1回は生け替え、花がしおれやすい夏場は2回生け替えることも。「花を生けていると、『いつも見せてもらっています』と声を掛けてくれることもありまして。それが励みになっています」という。
萩原会長は「会員の高齢化が進んで、いつまで続けられるかわかりませんが、できるだけ長く続けたい。駅を利用される方々の心の癒しになり、花を愛する人が増えればうれしい」と話している。
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