《市民病院医療事故多発》医療過誤で重度障害 同一医師で事故8件
2021年09月18日
医療過誤が明らかになった赤穂市民病院
被害患者と家族は医師と市の不法行為と債務不履行責任を問うための民事訴訟を8月31日までに提起。同病院によると、この他にも同じ医師が関わった手術7件で医療事故が発生しており、中には手術後に死亡したものも含まれる。病院側は訴えがあった患者については医療過誤を認め、他7件については「手術が直接的原因になったとはいえない」(医療課)としている。
訴状によると、医師は重い腰痛があった女性患者(当時74歳)に対し、腰椎の一部を切除する手術を執刀。ドリルで骨を切削中に硬膜を損傷し、露出した神経を切断した。女性は手術後、両足に重度の麻痺が生じるなどして自立での起立や歩行が不可能な状態となり、膀胱と直腸にも重い障害が生じた上、腰から足にかけて強い痛みとしびれが発生するようになったという。
この医師は2019年7月に脳神経外科の常勤医師として同病院が採用。着任以降、関わった手術で予後が良好とはいえないケースが相次ぎ、医療事故報告書が提出された8件について外部有識者による検証の結果、女性患者に対する手術で医療過誤が認定された。同病院が7段階に区分する医療事故レベルで2番目に重大な「レベル4」(事故による障害が一生続く場合)に該当するという。
医師は昨年3月に病院側から手術の執刀、侵襲的検査を禁止される処分を受け、先月末で同病院を退職した。今月から大阪市内の医療機関で救急医療センター医長として勤務している。
患者の家族は「病院からは過失を認めた上で謝罪がありましたが、医師の反省が感じられないこと、医療従事者の方からの『示談せずに公にしてほしい』という要望等もあり、示談の提案は受け入れることが出来なかった」と悩んだ末の提訴だった胸中を明かし、「なぜ、もっと早い段階で医師の手術を止めてくれなかったのか」と悔しさをにじませた。
同病院の医療安全対策マニュアルには、医療過誤によって死亡または障害が発生した場合は疑い例も含めて患者と家族に説明した上ですみやかに警察に届ける取り決めとなっている。患者と家族への説明や警察への届け出を行ったかどうかについて、同病院は赤穂民報の取材に、「訴訟案件となっているため、この事案に関わることは答えられない」とし、「訴訟対応については弁護士と協議中。患者に対しては今後も必要な医療行為を行い、最善を尽くすことに変わりはない」とした。
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掲載紙面(PDF):
2021年9月18日号(2432号) 1面 (6,853,355byte)
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コメント
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投稿: 2023年05月17日60 4
投稿:みつき 2021年10月24日92 12
投稿:赤ずきん 2021年09月21日一つ目の投稿の繰り返しになりますが、その内容が事実かどうか赤穂民報では確認のしようがなく、非表示とさせていただいています。ご了承ください。
なお、赤穂民報への情報提供や取材相談でしたら、下のフォームからご連絡先を入力の上ご連絡ください。
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投稿:赤穂民報 2021年09月20日こんな事例で、患者に敬遠され、更に赤字が増えるのではないかな?
しっかり精査し、対策取って改善されます様に願います。
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投稿:赤字 2021年09月19日119 8
投稿:まぁこ 2021年09月19日76 6
投稿:てんゆう 2021年09月18日ヒポクラテスの誓いを信じる一市民さんのコメントにある、本医師の人間性が悪いという意味合いの記述は、容認し難い発言です。記事には、患者家族が「医師に反省の色が見えなかった」とは書いてあるものの、本記事ではあくまで医療技術と医療過誤の連関を示唆する事実しか書かれていないと思うので、このような本医師
とその先の就職先をも否定するようなコメントは名誉毀損に当たると思います。よく吟味されて表示の是非を決めて頂きたいです。
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投稿:赤穂民放さんへ 2021年09月18日81 16
投稿:あこう花子 2021年09月18日99 12
投稿:ヒポクラテスの誓いを信じる一市民 2021年09月18日23 22
投稿:赤穂民報 2021年09月18日コメントを書く