和船で輿入れ「坂越の嫁入り」
2022年11月12日
花嫁が舟で輿入れする伝統的な婚礼行事を再現した「坂越の嫁入り」が3日にあり、白無垢姿の新婦を乗せた和船が坂越湾を巡航した。
坂越地区の湾岸沿いの集落は山と海に囲まれ、かつては新婦が舟で嫁入りするのが慣わしだった。地域の伝統を継承しようと、住民有志を中心とした実行委員会が2016年に復活。今年は3年ぶりに行われた。
この日の新郎新婦は若草町の加勢川誠さん(48)と由梨亜さん(28)。昨年1月に入籍し、コロナ禍もあり挙式を見合わせていたという。今年7月に誕生した長女のお宮参りの晴れ着をレンタルするために訪れた貸衣装店の勧めで行事に応募した。
由梨亜さんと両親を乗せた和船は船頭の手漕ぎでゆっくりと湾内を進み、岸壁に集まった地元住民から「おめでとう」と拍手で祝福された。伝統行事の様子を撮影しようと大勢のカメラマンが盛んにシャッターを切った。約600メートル先の浜辺で誠さんが出迎え、三三九度を行う旧坂越浦会所へ楽人の先導で移動した。
「たくさんの方に祝っていただき、幸せな気持ちになりました」と由梨亜さん。誠さんは「嫁を迎えたという実感が湧いた。笑顔のある家庭を築いていきたい」と誓った。
掲載紙面(PDF):
2022年11月12日号(2483号) 1面 (6,868,142byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
白無垢の花嫁を乗せた和船が巡航した「坂越の嫁入り」
坂越地区の湾岸沿いの集落は山と海に囲まれ、かつては新婦が舟で嫁入りするのが慣わしだった。地域の伝統を継承しようと、住民有志を中心とした実行委員会が2016年に復活。今年は3年ぶりに行われた。
この日の新郎新婦は若草町の加勢川誠さん(48)と由梨亜さん(28)。昨年1月に入籍し、コロナ禍もあり挙式を見合わせていたという。今年7月に誕生した長女のお宮参りの晴れ着をレンタルするために訪れた貸衣装店の勧めで行事に応募した。
由梨亜さんと両親を乗せた和船は船頭の手漕ぎでゆっくりと湾内を進み、岸壁に集まった地元住民から「おめでとう」と拍手で祝福された。伝統行事の様子を撮影しようと大勢のカメラマンが盛んにシャッターを切った。約600メートル先の浜辺で誠さんが出迎え、三三九度を行う旧坂越浦会所へ楽人の先導で移動した。
「たくさんの方に祝っていただき、幸せな気持ちになりました」と由梨亜さん。誠さんは「嫁を迎えたという実感が湧いた。笑顔のある家庭を築いていきたい」と誓った。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2022年11月12日号(2483号) 1面 (6,868,142byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
御崎ガラス舎 初の教室展 姫路と赤穂で [ 文化・歴史 ] 2023年03月31日赤穂緞通テーマの絵本 小・中学校に寄贈 アートマイル国際協働学習で文科大臣賞 市史史料集第9集刊行『明治二十五年赤穂郡洪水史』 [ 文化・歴史 ] 2023年03月25日復元塩田で塩づくり作業を体験 日本画で赤穂市長賞の城谷允子さん作品展 [ 文化・歴史 ] 2023年03月19日「海辺の暮らし、海辺の景色」テーマにクラフト展 [ 文化・歴史 ] 2023年03月11日女性だけの絵画展 第40回「女・女・女展」 [ 文化・歴史 ] 2023年03月02日景観形成重要建造物に「坂越まち並み館」 [ 文化・歴史 ] 2023年03月01日江戸期の赤穂塩業 塩田開発や経営の側面から考察 [ 文化・歴史 ] 2023年02月28日日本遺産写真展 最優秀賞に武村晴人さん「追憶」 [ 文化・歴史 ] 2023年02月28日素直な歌声にほっこりと 5日に児童合唱団の定演 赤穂緞通の図録冊子を自費出版 [ 文化・歴史 ] 2023年02月18日山鹿素行が築かせた石垣 赤穂城二之丸門 [ 文化・歴史 ] 2023年02月18日第38回赤穂民報習字紙上展の入賞者
コメントを書く