有年考古館で企画展「看板・立札・道しるべ」
2022年12月22日
企画展「看板・立札・道しるべ」が有年楢原の赤穂市立有年考古館で1月9日(月・祝)まで開かれている。室町時代の町石や江戸時代の高札など約30点を展示している。入館無料。
「光明寺町石」(市指定文化財)は室町中期に当時黒澤山の頂上付近にあった光明寺の参道沿いに1町(約109メートル)ごとに立てられていた道標。15本程度あったとみられるうち、これまでに8本が確認された。中世の町石が複数残っているのは県内で4例しかなく貴重という。
貞享5年(1688)の「捨馬札」は前年に徳川綱吉が発した「生類憐みの令」を受けて掲出された高札で「馬を捨てたものは流罪や重罰になる」などと書かれている。当時は病気などで不要になった馬を生きたまま捨てる「捨馬」が行われていた。
また、キリスト教を禁止・弾圧するために教徒の存在を密告した者に報奨金を出すことを知らせた「キリシタン札」、生活の糧のない武士が犯罪や反乱に加担するのを警戒した「浪人取締札」などもあり、当時の幕府の考えを示している。
昭和30年(1955)に赤穂市と合併するまであった有年村役場の看板、同35年(1960)に現在の有年橋が完成するまで使われた初代有年橋の石柱なども展示している。
午前10時〜午後4時(12月28日〜1月4日は休館)。Tel49・3488。
掲載紙面(PDF):
2023年1月1日号・第2部(2490号) 2面 (5,892,639byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
楢原村に掲出された「五榜の掲示」の第一札
「光明寺町石」(市指定文化財)は室町中期に当時黒澤山の頂上付近にあった光明寺の参道沿いに1町(約109メートル)ごとに立てられていた道標。15本程度あったとみられるうち、これまでに8本が確認された。中世の町石が複数残っているのは県内で4例しかなく貴重という。
貞享5年(1688)の「捨馬札」は前年に徳川綱吉が発した「生類憐みの令」を受けて掲出された高札で「馬を捨てたものは流罪や重罰になる」などと書かれている。当時は病気などで不要になった馬を生きたまま捨てる「捨馬」が行われていた。
また、キリスト教を禁止・弾圧するために教徒の存在を密告した者に報奨金を出すことを知らせた「キリシタン札」、生活の糧のない武士が犯罪や反乱に加担するのを警戒した「浪人取締札」などもあり、当時の幕府の考えを示している。
昭和30年(1955)に赤穂市と合併するまであった有年村役場の看板、同35年(1960)に現在の有年橋が完成するまで使われた初代有年橋の石柱なども展示している。
午前10時〜午後4時(12月28日〜1月4日は休館)。Tel49・3488。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2023年1月1日号・第2部(2490号) 2面 (5,892,639byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
「ひょうご五国」巡回展 赤高生が音声ガイド [ 文化・歴史 ] 2022年09月17日「赤穂緞通の魅力伝えたい」織り手志望の女性が絵本 [ 文化・歴史 ] 2022年09月09日絵手紙始めて3年 95歳初の作品展 [ 文化・歴史 ] 2022年09月05日逸話でひもとく史実の元禄赤穂事件 [ 文化・歴史 ] 2022年09月04日義士外伝の新作歌舞伎『荒川十太夫』10月に歌舞伎座 十州塩田の作業唄一堂 赤穂からも出演 [ 文化・歴史 ] 2022年09月02日市史編さん課長が語る元禄赤穂事件の逸話 詩吟体験教室の子どもたちが奉納吟詠 JR有年駅に埴輪の絵画 故堂本隆也さん遺作 [ 文化・歴史 ] 2022年08月13日市民文化祭 短歌会と俳句会の作品募集 日本遺産写真展 作品を公募 県展2022 3部門で3人入選 [ 文化・歴史 ] 2022年08月10日「角立てない」伝統の書体 播磨提灯 気持ちや思い自由に表現「デザイン書道」 [ 文化・歴史 ] 2022年08月04日繊細な明暗バランス「紡がれる想い」須藤克明展 [ 文化・歴史 ] 2022年07月30日
コメントを書く