《市民病院医療事故多発》科長に偽証を強要か「職員としての服務規定」 病院は否定【加筆あり】
2024年09月04日
赤穂市民病院の脳神経外科手術で医療過誤に遭った被害患者と家族が赤穂市などを相手取り損害賠償を求めている民事訴訟をめぐり、その手術で助手を務めた科長が、病院の管理職から裁判で嘘の証言をするよう強要された、と原告側に告白していたことが4日、裁判の証拠として提出された音声データでわかった。
病院は5日、赤穂民報の事実確認取材に「偽証教唆等の事実はない」と回答。科長が告白した内容を全面否定した。
この裁判は2020年1月、腰部脊柱管狭窄の手術で誤ってドリルで神経を切断され、両足のまひや膀胱、直腸の重度障害が生じた70代女性患者と家族が慰謝料など約1億3000万円の支払いを求め、主治医として手術を執刀した40代男性医師と病院を開設する市を訴えているもの。原告側は科長を証人として申請し、裁判所が採否を留保している。
原告側が証拠として提出したのは、今年5月15日に科長が被害患者の家族と電話で話したときの音声データ。それによると、科長は管理職の病院職員から「証言に立つ時は(男性医師の)主張に反論しないように」「(男性医師の)罪を軽くしとかないと、総額の支払いが増えてしまう」「病院を守るには先生が犠牲になってもらわないと困る」などと要求されたという。科長が「偽証するのはおかしい」と反論したところ、管理職から「これは職員としての服務規定だ」と強要された、という。
また、別の音声データでは、医療過誤に関する赤穂民報の取材質問状に対し、当時の院長や管理職が虚偽の回答をした、と暴露。口裏を合わせるように院長らから命令や指示を受けた、と明かしている。
裁判で宣誓した証人が虚偽の証言をすれば偽証罪が成立し、懲役3か月以上10年以下の法定刑が定められている。
これらの科長の主張は事実なのか。赤穂民報の取材質問に対し、管理職の病院職員は4日、「自分の一存では答えられない。病院として協議した上で回答する」とし、5日に病院名で「偽証教唆等の事実はない」と文書で回答した。
* * *
5日に赤穂市民病院から回答がありましたので、その内容を記事に追加しました。(2024年9月5日15時20分)
掲載紙面(PDF):
2024年9月7日号(2566号) 1面 (6,058,114byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
病院は5日、赤穂民報の事実確認取材に「偽証教唆等の事実はない」と回答。科長が告白した内容を全面否定した。
この裁判は2020年1月、腰部脊柱管狭窄の手術で誤ってドリルで神経を切断され、両足のまひや膀胱、直腸の重度障害が生じた70代女性患者と家族が慰謝料など約1億3000万円の支払いを求め、主治医として手術を執刀した40代男性医師と病院を開設する市を訴えているもの。原告側は科長を証人として申請し、裁判所が採否を留保している。
原告側が証拠として提出したのは、今年5月15日に科長が被害患者の家族と電話で話したときの音声データ。それによると、科長は管理職の病院職員から「証言に立つ時は(男性医師の)主張に反論しないように」「(男性医師の)罪を軽くしとかないと、総額の支払いが増えてしまう」「病院を守るには先生が犠牲になってもらわないと困る」などと要求されたという。科長が「偽証するのはおかしい」と反論したところ、管理職から「これは職員としての服務規定だ」と強要された、という。
また、別の音声データでは、医療過誤に関する赤穂民報の取材質問状に対し、当時の院長や管理職が虚偽の回答をした、と暴露。口裏を合わせるように院長らから命令や指示を受けた、と明かしている。
裁判で宣誓した証人が虚偽の証言をすれば偽証罪が成立し、懲役3か月以上10年以下の法定刑が定められている。
これらの科長の主張は事実なのか。赤穂民報の取材質問に対し、管理職の病院職員は4日、「自分の一存では答えられない。病院として協議した上で回答する」とし、5日に病院名で「偽証教唆等の事実はない」と文書で回答した。
管理職が医師に虚偽証言を強要した疑惑がある赤穂市民病院
* * *
5日に赤穂市民病院から回答がありましたので、その内容を記事に追加しました。(2024年9月5日15時20分)
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2024年9月7日号(2566号) 1面 (6,058,114byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
ポケットに赤ちゃん、カンガルー [ 社会 ] 2014年03月18日相生の無職男、一日に3度逮捕 [ 事件・事故 ] 2014年03月17日ホタル再生目指して幼虫放流 [ 社会 ] 2014年03月17日提灯で嫁入り、懐かしの婚礼再現 [ 社会 ] 2014年03月16日自治会館竣工、獅子舞いと屋台で祝賀 [ 社会 ] 2014年03月16日赤穂港に重機転落、会社員死亡 [ 事件・事故 ] 2014年03月15日尾崎母親クラブに全国表彰 [ 社会 ] 2014年03月15日全国から「怒り」集めて10年目 [ 社会 ] 2014年03月14日消費増税に伴い給食費値上げ [ 社会 ] 2014年03月13日テント内で男性が変死 [ 事件・事故 ] 2014年03月11日インフルエンザ臨時休業(3月10日決定分) [ 社会 ] 2014年03月10日無免許運転で追突交通事故 [ 事件・事故 ] 2014年03月07日「ゆらのすけ」新路線が運行スタート [ 社会 ] 2014年03月05日いじめ防止提言で「ゆずりは賞」 [ 社会 ] 2014年03月03日300カ所に津波避難誘導の表示板 [ 社会 ] 2014年03月01日
コメント
https://www.ako-minpo.jp/news/16739.html
またですか。どうも額面通り信用できませんね。
しかし、相手方である病院側は全面否定しているのに、どうして記事のタイトルが「科長に偽証を強要か」になるのか。
もう報道だけでは真相解明できませんね。
前の偽証報告書の件もどうなったのか。本件と合わせて百条委員会しかないのでは。
9 12
投稿:またか 2024年09月07日37 12
投稿:保身 2024年09月05日無茶苦茶な人間に医者として手術をさせて犠牲者を何人もつくり、その検証もせず有耶無耶にする。
経営改善を唱えながら身を削る事はせず、税金を何億円も浪費し、裁判で偽証まで強要する。
本当に腐りきっている。
51 14
投稿:市民63歳 2024年09月05日41 13
投稿:赤穂市民 2024年09月05日コメントを書く