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農産物と手作り雑貨 学生らが期間限定ショップ

 2024年10月26日 
 赤穂市内の農家が丹精込めて育てた農産物と学生たちの手作り雑貨などを販売する仮設ショップ「赤穂ファーム&クラフト」が11月の土曜日限定で坂越にオープンする。

期間限定の仮設ショップ「赤穂ファーム&クラフト」を出店する関西福祉大学のみなさん


 関西福祉大学の1年生9人が授業の一環で運営。子どもも楽しめる工作体験コーナーも設け、「自然の恵みと手作りの温かさを感じてほしい」と来店を呼び掛けている。

 同大学教育学部児童教育学科では今年度から「課題発見・解決型プロジェクト」として、学生たちが地域と直接関わる中で自ら問題を発見し解決する能力を養うカリキュラムを導入。金子美里准教授と中村誠准教授のクラスは「まちおこしの店づくり」をテーマに期間限定のショップ運営を企画した。

 「地元産農産物の魅力発信」「にぎわい創出」といった目的に賛同した地元の生産者たちが商品を供給。出店スペースは土地所有者が無償で提供してくれた。土づくりからこだわった良質な野菜やハーブが並び、おすすめの食べ方も紹介する。学生たちは組ひものキーホルダーや浜辺で集めたガラス片を素材にしたスマホケースなど手作り雑貨を出品。インスタグラムで商品画像を発信し、若者世代の集客を図る。

 ショップを企画するにあたり、学生たちは協力してくれる農家の畑で草刈りや剪定を手伝い、それぞれの生産者が思いを込めて作物を栽培していることを知った。また、収穫した野菜や果物を試食し、味の良さも自分の舌で確かめた。「事前に商品の知識を頭に入れて、しっかり伝えたい」と西川怜臣さん(18)。工作体験コーナーは将来小学校教諭を目指している学生たちが作り方や遊び方をレクチャーするといい、山本結衣さん(19)は「お客さんをハッピーにしたい」とやる気をみせる。

 ショップの場所は奥藤酒造向かいの空き地。11月2日、9日、16日、23日、30日の全5回でいずれも午前10時〜午後3時(雨天決行)。初回の2日は繊細な舌触りの白ナス、風味豊かなジャンボピーマン、甘くて栄養価の高いビーツなどを出品予定。TEL20・9032(火〜金)。
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掲載紙面(PDF):
2024年10月26日号(2573号) 1面 (8,836,773byte)
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